まさかの展開で保育園が政治の舞台の話題になって盛り上がっています。

世代的には保育園などの子育て問題が話題になるのはうれしいことではあるのですが、結構今回の件についても色々突っ込みどころが多いのでつらつらと。



◆「保育園死ね」のブログの表現について
別に書いた本人はここまで話題になるつもりで書いたわけではないので、それはいいじゃんと思います。
ただ、このブログの表現において私が気になるのは、一部の業界の方々に「保育園を利用する保護者層はこういったタイプの人が多い」みたいなイメージが定着しないかということ…。

ただでさえ、幼稚園と比較して保育園利用者は…みたいなイメージ問題あるのに。
このブログの存在で少し幼稚園側の保育参入の心理的抵抗上がったように思うのは気のせいかな。



◆ブログの真偽について質問した人について
ブログが正しいとか誰が書いたとかではなく、待機児童問題があるわけだから、そこはツッこむところではないだろう…。 またニュースではこのブログの紹介を議員がしているシーンばかりが映っていたので真実はわからないのですが、当然、あくまでこのブログは一例であって、待機児童数問題についての数字付きの話はしたのだよね?と心配になります。

昔のメール事件もありましたが、このあたり民主党、すごい脇が甘いから



◆保育園問題について
今後の人口予測や保育園に必要なコストと土地を考えたら、確実にこの問題早期に解決できないですよね。 ほぼ無理ゲーです…。 そもそも首都圏に人口密集させすぎなんですから。

もし真面目に保育園をつくったら、ほんの20年後には空きだらけの保育園が量産されてしまう危険もあるわけで、ここの赤字を考えるとかなり怖いわけです。
政治・財政って感情論ではないからですね…




◆実はそもそもこの問題が話題になっていること自体が…
この問題って、個人的には旧民主党がこの問題で攻めていること自体がNGなんですよね。
投票率も低く、人口割合も低く、また世代の中でも、未婚や子供がいない家庭からは全く支持されない、地方も全く無縁のこの論争。 ここを論点にしても自民党としては全く問題ないのです。

自民党にとって今一番厳しいのは、憲法改正や景気問題、原発問題などであって、ここを突っ込まれるとかなり痛いのですが、今の政争の話題は上記が中心に…。 自民党は喜んでいますね。



まあ、色々書きましたが、確かにこの問題が話題になっていること自体は良いことだと思います。
ただ、どう考えてもすぐに解決する問題でないのも事実でして、なんだか複雑な心境になるのです。本当に保育園をつくりまくったら、未来の財政はかなり危険になりますから。




首都圏への一極集中の人口問題。
キャッチコピーだけの女性活躍、1億総活躍。

根本の戦略が崩れているものを、戦術戦闘レベルで挽回できないですよ、やっぱり。