イモムシ雄太を思い出す。 | 40代独身男の戯言

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40歳を過ぎた独身男が、福祉のこと、世の中のこと、自殺未遂体験などついて思いつくままに書いていきます。

身体的な障害を負った理由は人それぞれだ。
交通事故、仕事での転落事故、筋ジスなどの病気、等々。
 
暴力団の中にも、いわゆるトラブルや病気で障害を受傷した人もいる。
昔、暴力団の幹部が、自分の障害等級を上げろと脅迫し逮捕されたニュースもあった。
 
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「検索してはいけないキーワード」でも時々みかけるのが、
 
イモムシ雄太。
 
2003年にNNNドキュメントで放映された、安井雄太という男性の話。
 
 
母、兄、雄太の3人暮らし。
父はギャンブル依存で、借金をつくるため、離婚。
雄太は、中学に入り始めてから荒れ始め、
家族の心配をよそに無免許運転や薬物使用、
遊ぶ金欲しさに恐喝、窃盗を繰り返し少年院に。
 
そんな雄太が19歳の時、
車の中でライター用のガスを吸っていたときに、引火。
全身やけどを負い、長期間意識を失った。
感染症防止のため、手足を切断。
トイレや食事等、母や兄の介助がなくては日常生活を送れなくなる。
 
 
次第に心が変わり、切断された腕で勉強を始め、
定時制高校に入学する。
 
 
ネットでは自業自得、因果応報と拍手喝采だった。
 
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現在、雄太氏がどんな状況なのかはわからない。
生きていれば32歳か33歳。
障害福祉サービスを利用しているのは間違いない。
 
在宅なら、ヘルパーを利用し、日中は生活介護等へ行く。
在宅ではなく、施設に入所しているかもしれない。
 
いずれにしても、サービスをガッチリ使えば、
必要な税金は1年間で400万は超える。
 
事故で一人で生きられなくなったことに気づいてから、
税金を使い、心ある人たちに支えられ、
生きている。
 
社会も本人も代償は大きかったが、
彼の人生は、事故前よりも豊かになったはずだ。
 
 
僕らも税金と心ある人たちに支えられて生きている。
それは雄太氏と変わらない。
 
事故についても、明日は我が身だ。
 
それに気づくのが遅すぎてはいけないよね。