ユニフォーム・コレクション第10弾は、My 永久欠番編第4弾です。
この方です・・・
このサインを見てわかった方は通です。(というよりも背番号でわかりますよね)
流麗な流し打ちにして鉄壁の二塁手・篠塚和典さんです。
こちらのユニフォームは、以前の記事で書きましたが、5000勝記念の金田さんのユニフォームの番号とネームを剥がして、業者にネームと番号の製作をお願いしたものです。2XLサイズです。
篠塚さんは1975年度のドラフト1位でジャイアンツに指名されましたが、病気のため本人は入団に難色を示していましたが、当時の長嶋監督の説得で入団しました。
1978年シーズンオフの伝説の伊東キャンプで鍛えられ、V9時代からセカンドを守っていた土井選手の衰えもあり、1980年にレギュラーを奪取しました。
しかし、その翌年にドラフト1位で入団した原選手にセカンドが与えられたため、はじかれるように控えに回ることになりましたが、シーズン途中にサードのレギュラーで4番打者であった中畑選手の怪我により、原選手が本職の三塁にコンバートされ、守備に定評のあった篠塚選手がセカンドを守ることに。
それからは、打撃の才能が開花したように打ちまくり、中畑選手が復帰後もセカンドに固定され、その年は3割半ばの高打率を残し、ジャイアンツの日本一に貢献します。
奇しくも篠塚選手が入団した年から、ジャイアンツは日本一から遠ざかっており、篠塚選手にとって初の日本一になりました
み~ぎにひだりに、し~のづか~♪の応援歌にもあるように、とにかく広角にヒットを打ち分ける選手でした。
僕は、篠塚さんの流し打ちが綺麗で好きでした
あの流麗な流し打ちは芸術的だと思います
また、守備でも抜けたと思った打球も、真正面で捕球するほど守備の名手でした。
篠塚さんのダイビングキャッチって、あまり印象にありません。(ただ、覚えてないだけだと思いますが)
打順は3番のイメージが強いです。
実際は、その年によって色んな打順を打っていましたが、「3番セカンド篠塚」のコールが一番好きです。
晩年は持病になった腰痛が原因で、スタメンから外れる事も多くなりました。
引退前年にFAで入団した落合選手は6番に拘りを持っており、球団の功労者でもある篠塚さんが付けていたため、落合選手は仕方なく60番をつけることになりましたが、「早く6番をよこせ!」という無言の圧力を受け引退することになりました(ウソです)
本当の所は、先述の持病の悪化で満足にプレイができなくなったことと、入団時からの恩師でもある長嶋監督の日本一を見届けたことで、引退を決意したということです。
篠塚さんといえば、1990年の疑惑のホームラン、1993年のスワローズ戦で奇跡のピッチングでノーヒット・ノーランを続ける伊藤選手の夢を打ち砕くサヨナラホームランを思い起こす方が多いと思います。
そのホームランもとても印象的なのですが、僕が一番印象的なのは、1983年、1987年の日本シリーズで二度続けて最後のバッターになった事です。
どっちも少年時代の事でしたが、2アウトになっても「篠塚選手なら何とかしてくれる!」という期待で応援をしてたけど、残念ながら打ち取られたことによって「これで今年も終わったか~」という思いが、とても強く印象に残りました。(決して篠塚さんが悪いと言ってるわけじゃないですよ。篠塚さんでもどうにもならなかったか、という残念な気持ちです。)
あと、これは記憶ですが、1988年にドラゴンズの近藤選手が史上初の初登板ノーヒット・ノーランを達成した時の最後のバッターも篠塚選手では無かったでしょうか?(間違っていたら、指摘してください)
ジャイアンツの背番号6は、篠塚さんの後は数奇な運命を辿ります。
他球団から来た選手が付ける時代が長かったです。
1995~1999年、2004~2008年(2000~2003年は川相選手が着用)と、間を挟んで実に10年間も選手を変え移籍選手が背負ってました。
2009年からは、高卒3年目の若手のホープであった坂本選手が着用して、これからも長く着用されるでしょう。
この時に、背番号6がジャイアンツに返って来たような、そんな気がしました。(生え抜き至上主義で、移籍選手を外様選手として考えてるようで、こういう気持ちは自己嫌悪に陥るのですが、V9時代から連なる背番号6の系譜を考えると、そう思ってしまうのです (僕はジャイアンツに在籍した選手は、生え抜きであろうとなかろうと区別なくジャイアンツの選手として応援しますよ
))
それでも、僕の中の背番号6は、首位打者を目指すダンディーな篠塚さんです。
そういえば・・・
篠塚さんって、入団時は「篠塚利夫」だったけど、晩年に「篠塚和典」と本名に戻しましたよね。
なんで変えたんだろ?やっぱゲン担ぎだったのかな?
あ。書き忘れてた・・・
ユニフォームのサインですが・・・
以前も紹介しましたが、篠塚さんが所属している草野球チームのGスターの試合を見に行った時にいただいたサインです。(ユニフォームのサインは紹介してなかったですね)
その後、また応援に行った時に、ユニフォームの前にもサインをいただきました。
「昔のサインでお願いできますか?」とお願いしたら、快く応じて下さいました。
本当にお優しい方で、今でもファンを大事にしていらっしゃいます。
ご自身のブログでも、Gスターの試合がある時には、「応援に来てください」と告知をしてくださいます。
閑話休題
今回はたまたまタイムリーな記事になってしまいましたが、昨日の事と因果はありません。