こんにちは。
ずっと気になっていたのですが、アクセスページを見ていて、一番多いのが、ユニフォーム作製の記事です。
検索ワードも、「背番号の剥がし方」とかそういう感じのが多いです。
(次に多いのが「ジャイアンツ球場 サイン」です)
たぶん、背番号の剥がし方について知りたいのだと思いますのですが、その記事はそういうつもりで書いてませんでした、というかほとんど剥がし方については書いてないです
今回は僕のやり方を紹介しようと思います。
対象は二重千鳥り刺繍です。
マーキングを剥がすのは、あくまでも自己責任でお願いします。
僕のやり方で失敗したと言われても、責任は取れません
ただ、このやり方で実績はおります
(1)準備するもの
①リッパー(大、小)
②無水エタノール
③新聞紙(あると便利)
④ガムテープ(あると便利)
⑤コロコロクリーナー(あると便利)
⑥アイロン(気になる方は)
⑦タオル(気になる方は)
【道具の説明】
①リッパー
糸を切るのに使います。
裁縫道具を売ってるお店に行けばで容易に入手できます。
値段は、300円くらいからあります。
近所に裁縫道具を売ってる店がわからない方は、ネットショップを探せば売ってます。
サイズがありますが、大と小を用意しておくと良いと思います。
一種類でも構いませんが、大きすぎると苦労します。
②無水エタノール
マーキングは一旦接着してから、刺繍をしてますので、接着剤を剥がす必要があります。
無水エタノールを使えば、生地を傷めずに剥がす事ができます。
無水エタノールは薬局に行けば売ってます。
500ml容器で売ってると思いますが、1本で十分過ぎるほどです。
隣のファブリーズは気にしないでください
無水エタノールを吹き付けるので、霧吹きが必要になります。
100円ショップでも入手できますが、使い切った容器があれば再利用しても問題ありません。
再利用する時は、容器の洗浄を十分してください。
無水エタノールで共洗いするくらいの勢いがあってもいいと思います。
ここまでは必須です。
ここからはあると便利なものです。
③新聞紙
糸くずが出るので、下に敷いておけば部屋を汚して、奥さんから怒られずに済みます
新聞紙のインクでユニフォームが汚れるのでは?と心配の方は、画像にありますように無地の紙でも構いません。
通販を利用する方でしたら、過剰に詰め込まれてる緩衝用の紙が重宝します。
④ガムテープ
糸を切るので糸くずが出るのですが、それがユニフォームに付いたままの状態になります。
その糸を手で取るのが大変なので、ガムテープを使えば簡単に取れます。
⑤コロコロクリーナー
新聞紙を敷いても床に糸くずが落ちる事がありますので、そのためです。
ここから先は、効果があるかどうかわからないので参考程度に。
⑥アイロン
剥がしたマーキング跡が残った時の処理用(効果があるかはわかりません)
⑦タオル
アイロンの当て布です。
この辺は自己流ですので、生地ごとの正しいアイロンの使い方を調べた方がいいと思います。
大切なユニフォームを焦がしたら、元も子もありませんから。
(2)糸切り
リッパーを使って刺繍糸を切ります。
赤で囲んだ部分のように、糸とマーキングの間にリッパーを潜り込ませるようにします。
そのまま前方に進ませると、気持ちよく切れていきます
この時、リッパーが大きすぎると、糸とマーキングの間にリッパーを入れるのが難しくなるので、リッパーの大きさを考慮した方が良いです。
背番号を切る分には気にしなくても良いのですが、胸番号、ネームを切る時に『小さいのを用意しとけば良かった』という事を思い知らされます。
(3)マーキング剥がし
無水エタノールを裏側から吹き付けます。
糸を切り終わる前でも構いません。むしろ、切り終わる前の方が楽かもしれません。
『吹き過ぎた?』と思うくらい気持ちよく吹き付けましょう!!
これくらい吹き付けても大丈夫です!
この時点で、無水エタノールがかかった部分の接着剤は剥がれています。
なので、剥がしたく無い所にかからないように注意をする必要があります。
表側にして・・・
指で摘まむペリリと剥げます。
生地を傷める恐れがあるのでゆっくり剥がすことをお勧めします。
当然、糸が切れてない部分は剥げません。
これで糸が残っている部分の確認もできます。
これが剥がし終わった状態を裏から見た状態です。
糸くずがこんなに残っています。
これを一つずつ手で取るのもいいのですが、ガムテープを使うと楽に取れます。
あると便利な道具です。
後はこの作業を気の済むまで繰り返します。
小さいリッパーを使わないと、胸番号は苦労しますよ~
ネームを剥がす方は覚悟してください。途方に暮れます
(4)お片づけ
とりあえず糸くずを片づけましょう。
これを丸めてポイっ!
あと、床も見てみましょう。
案外、糸くずが落ちているものです。
そういう時はコロコロクリーナーで周辺をコロコロしてください。
(5)確認
剥がし終わった後で出来上がりの確認をしましょう。
うっすらとマーキングの後が残ってるのですが、わかります?
先述しましたが、マーキングはまずユニフォームに接着します。(圧着という表現が正解かも?)
だから、その後が残ってしまいます。
これを気にするか気にしないかです。
「細かいことが気になるのが、僕の悪い癖」と言う方は、次の項目を見てください。
(4)マーキング跡の処理
これは刺繍屋さんでも問題になるところです。
現に僕も業者さんにお願いした時に、うっすらと跡が残った事がありました。
これがあるから、マーキング剥がしをするのを嫌がる業者さんが多いんじゃないかと思います。
あとは失敗して生地を傷めること。
ここからは僕が自己満足でやったことです。
完全には跡が消えませんが、『まぁ、いいか!』と思えるくらいにはなりました
ここでアイロンが登場します。
跡が残ってるユニフォームの表裏にアイロンをかけます。
温度はタグに記載してあるので、これを守ってください。
ただし、僕は表側は表示を守って中やりますが、裏側をかける時は高でやります。
『裏だったら別にいいかな?』くらいの軽い気持ちです。
心配だったらタオルを当ててアイロンをかけると良いと思います。
アイロンのかけ方については、検索すれば優しく解説してくれてるサイトがあると思います。
僕の場合はこんな感じに、濡らした手ぬぐいを使ってやりました。
『何かスチームでやるといいのかなぁ?でも、スチームって使った事ないから、濡れタオルでやってみっか!』という、とてもいい加減な気持ちでやってます
出来上がりはこんな感じです。
しわがあるのでわかりにくいのですが、一応、跡が消えてます。
ということは、この方法は正解なのかな?
やったね!
長くなりましたが、こんな感じでやれば、マーキングを剥がす事ができます。
マーキング剥がしは、あくまでも自己責任でお願いします。