明日の一面は、「坂本、意地の一打!」とか、スタメンを外れた坂本選手の決勝打を讃える見出しになるんでしょうかね?
10回表、二死無走者から長野選手の内野安打、寺内選手の四球で得たチャンス。
無得点なら勝ちがなくなる場面で、坂本選手が打った、値千金のタイムリースリーベースは賞賛に値する一打だったと思います
今日の試合、今シーズン始めて、坂本選手がスタメンから外れました。
これまで体調不良でスタメンを外れることはありましたが、成績不振によりスタメンを外れるのは始めてじゃないでしょうか。
今シーズンは精彩に欠くプレイが多く、もっと早くスタメンを外す機会があったと思いますが、攻守に渡り坂本選手の代役を務める選手がいないのが、ジャイアンツの現状。
逆に言えば、どんなに調子が悪くても、使わざるをえなかった。
もしかすると、それが坂本選手の中に、『失敗しても、次で取り返せばいい』という気持ちを芽生えさせていたのでは無いかと思うんです。
人それを『慢心』という。
そんな中で、自ら存在感をアピールした一撃だったと思います。
ただ、それはそれ。
8回裏、山口選手が抑えていたら・・・
坂本選手が存在感をアピールする場はありませんでした。
本当に存在感をアピールしたかったら、8回表の打席の方が重要だったと思います。
あの場面で1点でも取っていたら・・・
相手の豊田選手の気迫が勝っていましたが、手を出せる球に手を出さず追い込まれて三振。
今シーズンの坂本選手を象徴する打席だったと思う。
10回の決勝打で、この打席を帳消しにしたとするのか、それとも8回のチャンスに凡退したとするのか、捉え方は人それぞれだと思いますが、僕は敢えて苦言を呈したいと思います。
坂本選手は、それまでの打席を忘れさせるくらいの活躍をして、「終わり良ければ全て良し」という感じになるので、よく騙されてしまうんですよね
あまり手放しでは喜べない、坂本選手の活躍でした。