先日(11/17)、途中まで書いて消えてしまい、脱力してしまったのですが気を取り直して書きます。(諦めた内容は、こちら )
その間にいろんなことがありましたが、今日は、11月17日だと思って読んでください
クルーン投手の退団が発表され、ジャイアンツの来季のストッパーが不在となりました。
ジャイアンツのストッパーといえば、長年ウィークポイントになっております。
この3年間、クルーン選手が務めることによってウィークポイントが解消されてました。
3年間ジャイアンツのストッパーを務め上げた選手というと、92~94年の石毛さんまで遡ります。
それ以降は、先発から転向した人や、外国人がストッパー役を務めましたが、2年続くことはありませんでした。
3年間務め上げたとはいえ、クルーン選手には突如乱れるという危険性がありました。
ジャイアンツに来てから、年3~4敗してます。
そういう危険性回避のため、昨年はMICHEAL選手、今年は小林選手と、かつての「最多セーブ王」を獲得し、クルーン選手のバックアップとしてリリーフを獲得しました。
今年は、2002、03年(豊田選手)、2005年(小林選手)、2006年(MICHEAL選手)と、2000年代のパ・リーグの「最多セーブ王」のうち、約半分の年度で獲得した選手がジャイアンツにいたんですね。
いずれも30半ば近くでジャイアンツに来たので、ピークを過ぎてるといえば過ぎてるわけですが・・
しかし、MICHEAL選手は、昨年後半からは状態がよくなりましたが、勝ちパターンで使われるほど、信頼を回復してないようです。
豊田選手は怪我のため、小林選手は不調のため、シーズン前半で離脱しました。
その結果として、今年は久保選手、山口選手、越智選手にしわ寄せが来る形となりました。。。
さて、クルーン選手の去った来シーズンのジャイアンツ、一体ストッパーは誰が務めるのでしょうか?
昨年、今年とクルーン選手不在時のストッパーに任命された越智選手か?
或いは、今年のクライマックスシリーズで、ストッパーとして登板した山口選手か?
はたまた、未知の外国人選手を獲得するのか?
どうなるんでしょうね?
独断と偏見に満ちていますが、ちょっと考えてみました。
ただ、抑え投手というのは役割が複雑で、単純な数値化ができません。
防御率は自分が出したランナーが得点に絡んだかどうかを現す指標で、抑え投手の場合、自分がヒットを打たれてランナーが返っても、数字上は自分の責任にはなりません。
また、無死満塁の場面、ダブルプレーで一点取られても及第点となるケースもあります。
ホールドやセーブというのもありますが、3点差以内での登板というのが前提条件で、4点差の場合に登板して抑えても記録にはなりません。(注:満塁の場合は記録になります)
そこで、次の数字で比較をしてみました。
クルーン選手は三振が取れるけど、四球が多いので、いつもハラハラドキドキと言われてたので、それと比較する意味で・・・
・奪三振率(9イニングでの奪三振数)
・与四球率(9イニングでの奪四球数)
・K/BB(三振を四球で割った数値。コントロールの良さを表してます)
・WHIP(1イニングに何人の打者を出したか?平均としては約1.30と言われてます。1.00を切ると一流と言われ、逆に1.40以上だと問題だと言われる)
クルーン選手の今年の数字は以下です。
明らかに四球が目立つのですが、WHIPを見ると、平均的に抑えてはいるということですね。
ランナーをためての被本塁打が多かったので、防御率に反映されてはいるということですね。
奪三振率は圧巻ですね。(今シーズンの奪三振王・・・前田選手(C):7.28、ダルビッシュ選手(F):9.89)
【奪三振率】 13.09
【与四球率】 5.20
【K/BB】 2.52
【WHIP】 1.26
まずは、ストッパー候補の最右翼に位置付けられていた、越智選手についてです。
見にくいですが、過去3年の記録を付けておきます。
【奪三振率】 7.86(←8.87(09)←12.78(08))
【与四球率】 3.69(←2.79(09)←3.67(08))
【K/BB】 2.13(←3.18(09)←3.48(08))
【WHIP】 1.33(←1.20(09)←1.16(08))
デビューした2008年はキレの良すぎるフォークと、150キロを超すストレートで脅威の奪三振率:12.78を誇っていました。
ただ、翌年以降はスピードが落ちており(制球力を上げるためかもしれないが)、奪三振率が下がりました。
K/BBも下がっており、四球を出すは、三振は取れないは、という状況になっております。
WHIPを見ても1.33で、1イニングにランナーを出す率は平均より高めになっており、ちょっと安定感に欠ける気がします。(ちなみにクルーン選手よりも高いです。)
一方の山口選手ですが、今年は先発として開幕を迎えたが、開幕直前で体調を壊したり、チーム事情で抑えに戻るなど、状況に翻弄されてしまい前半は思うようなピッチングが出来ませんでした。
後半になると、昨年までのキレを取り戻し安定感のあるピッチングをしてました。
【奪三振率】 8.67(←7.15(09)←8.48(08))
【与四球率】 1.63(←1.62(09)←1.48(08))
【K/BB】 5.31(←4.43(09)←5.75(08))
【WHIP】 1.08(←0.86(09)←0.99(08))
WHIPからもわかると思うのですが、非常に安定しています。
また、奪三振率も越智選手よりは高いんですね。
ただ、今年は被本塁打が10本と多かったのが気に掛ります。
昨年は1本しか打たれなかったのですがね。
越智選手と山口選手、どちらかと言われたら、僕は安定感のある山口選手がストッパーに適任では無いかと想います。
ただ、山口選手を9回専任にしてしまうのは、あまりにも惜しい気がします。
7回や8回の一打逆転のピンチの場面に出て来る方が、安心感があるんですよね。
左ピッチャーということもありますし・・・
山口選手のストッパーには、現在の山口選手のポジションに、高木選手、星野選手がどこまで近づけるか!?が鍵になるでしょうね?
そうなると、風神・雷神のダブルストッパーというのも面白いですね。
イニングを限定しないで、8、9回を二人のどちらかに任す・・・
って、それって今の7、8回と変わらないか(^^;
あと心配なのが、未知の外国人ストッパーの獲得・・・
どうも日本野球の経験がない外国人投手が、ジャイアンツでなかなか活躍してくれないんですよね。
ジャイアンツの環境が悪いのか、日本野球が水が合わないのかわかりませんが、そんな感じがします。
もっとも、最近はどの球団でも活躍する外国人選手が減ってきましたよね。
外国人投手といえば、ファームで「最多セーブ王」を獲得したロメロ選手もいることですし、あまり外国人を増やしても一軍登録枠には限りがあるので、あまり得策で無い気がします。
それに、自前の若い選手にストッパーをして欲しいですね。
そうじゃないと、いつまで経ってもウィークポイントになりますからね。
---という内容を書いたのですが、ヤンキースのアルデバラン? じゃなくて、アルバラデホ選手を獲得するという報道がありました。はははは・・・ 名前が覚えにくいっす!