以前、保護犬を2頭譲渡した方からご連絡がありました
どちらもとても大切に可愛がってくださったので、病気で亡くなったのはお気の毒で申し訳ない気持ちでした。
病院通いをしている後期高齢者というご夫妻の年齢から、もう犬を飼う事はないと思っていました。
…が、亡くなった子の掛かりつけだった動物病院から譲渡されて犬を飼ったというご連絡がありビックリ
しかも、まだ若い猟犬風の男のコ
その上、去勢手術もしていない状態
引っ張りがすごくてお散歩に行けないというご相談でした
アイラインくっきりのイケメン君です あなた、誰ですかと緊張気味
性格は良い子なのですが猟犬風という事で落ち着きがなくニオイをクンクンしながら真っ直ぐ歩かずにあちこちグイグイ引っ張るお散歩…
ご高齢の飼い主さんが転んでケガでもしたらたら大変な事です
すぐに訓練ボラさんに連絡して、今日の午前中に様子を見ながらトレーニングしてもらいました
ご高齢の飼い主さんにも犬を扱えるように、毎日のお散歩が楽しくなるように、飼い主さんが継続してトレーニングをご自分で出来るように、犬が理解しやすいように…というトレーニングです
10分程度のトレーニングで、お利口さんになりましたよ
ハンドシグナルの意味も理解して、天才くんです 顔つきも変わりますね
犬ボランティアは毎日、保健所収容犬がいないかどうか『静岡県迷い犬情報』を確認しています。
この犬はその情報には載らなかったとのこと
土肥で保護されたそうですが、何故か伊豆市役所に保管されていたと…。
保護主さんが警察には届け出をしたそうですが、保健所に届けると面倒だから連絡しなかったらしいのです
そうなると、万が一この犬の本当の飼い主が探していた場合、保健所に問い合わせても収容されていませんということになります
生き物だから保健所には問い合わせても、警察に問い合わせるということは思い浮かばない人もいるでしょう
犬を保護した場合は、保健所、警察署、市役所(役場)に届け出をして、飼い主を探してください
同じ行政でも情報の共有はしていません
保健所に収容されて迷い犬情報に掲載されると、本当の飼い主が探していた場合やボランティアがチラシなどを作って飼い主探しをする場合に有効なのです。
保健所に入ったらすぐに殺されてしまうと思っている人が多いのですが、約1週間は本当の飼い主探しのために保管されます。
保護主さんが、保護した犬の飼い主が見つからなかった時は引き取りますと保健所に言っておけば、収容期間が過ぎたら手続きをしてくださるでしょう。
保健所に犬を収容するという事は、本当の飼い主へのお知らせという事なのです。
そして、行政が間に入っていれば、犬の譲渡トラブルも防げます。
今回の猟犬風の犬は飼い主らしき人からの問い合わせもなく、遺棄されたと思われますが、これが可愛くて若い小型犬ならどうでしょうか
物ではないから警察ではなく、保健所のみに問い合わせていたら…。
飼い主が探していても見つからないわけです
犬を保護したら、保健所、警察署、市役所(役場)に届け出をしてください
犬には『鑑札』と『済票』を必ず付けてください