朝出社する道すがら、何気なく車窓から側道に目を向けると、知り合いのシングルマザーがヤマトの宅急便の制服を着て懸命に走っていた。


「あ!」と思わず声が出る。


ドラマのワンシーンのように、その瞬間がスローモーションのように、映像が目に焼き付けられた瞬間だった。


懸命に何かを守る為に働くあの人の姿を見て、美しいと感じた朝だった。