先日、起業家支援ファンドを運営するMAKOTOさんのトークイベントに登壇させて頂きました。


今回同社が組成するファンドは、倒産を経験した経営者の再起業に特化をした非常に珍しいファンドです。

そのファンドにエクイティを福島銀行さんが全額出資、投資先は福島県内へ本社を誘致し、優良ベンチャーへのハンズオン投資と融資をセットで提供するという画期的な試みです。

千三つと言われるベンチャー投資を銀行がやってのけ、そこに経済産業省が協賛し、福島県が設備投資に補助金を出しと、オールジャパンで福島復興に役立てる計画です。

日本も変わりつつあると改めて実感致しました。

米国では一度倒産を経験し、再起業をする率が47%に対し、日本は13%という統計がありますが、経済に適切な新陳代謝をもたらす為にも、この確率を上げていかなくてはなりません。

ドナルドトランプ、ヘンリーフォード、カーネルサンダース等、名前を挙げればキリが無いほど、米国には破産から再び立ち上がり、世界を代表する会社に育て上げた再起業家が多数います。

日本でも実は破産から立ち上がった経営者は多いのですが、独自の社会風潮もあり、表に出したがらない方もいるようです。

しかし、時代は変わりつつあります。日本に再起業家が多く登場し、倒産経験者にセカンドチャンスが与えられれば、産業振興とイノベーションに役立てると確信します。

それには確固たる論拠もあり、1回目の起業よりも2回目の起業では黒字決算になる確率が18%も上がっているそうです。

同じ道を再び行く訳ですから、当然と言えば当然の結果ですが、私の経験から考えても経験者の知見を生かす事は有用であり、我々グループで再起業家への投資も行なっています。

起業立国日本と言われる為には道程はまだまだ遠いですが、私達の復活劇が日本を少しでも元気付け、再起業を目指す方々に勇気を与える事が出来れば本望であり、それが復活を許容してくれた日本経済界、ひいては日本国に対しての恩返しと考えています。

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右より 経済産業省 石井課長、福島銀行 森川社長、第一号投資案件となった株式会社とことん荒井社長、ファンドを運用するMAKOTO竹井代表、クラウドワークス吉田社長