土曜日の日経新聞朝刊を読んでいて興味深い記事がありました。


春秋

この碩学にして人前であがることがあった。

86歳で死去した経済学者の宇沢弘文さんが1983年に文化功労者となり、昭和天皇に招かれて話をした時のことである。

「ケインズがどうの、これがどうした」そのうち自分でも訳が分からなくなってしまった。

すると昭和天皇が身を乗り出してきた。

「キミ。キミは経済、経済と言うけれども、要するに人間の心が大事だと言いたいんだね」

その言葉に電撃的なショックを受け、目が覚めた思いがした。


ノーベル経済学賞を受賞したスティグリッツ博士も門下生に置き、数理経済学の権威である故宇沢弘文さんが辿り着いたこの結論に、大変感銘を受けました。




私は経営者として思考をする時、常にポジティブな発想で事業を生み出し、ネガティブな計画を立て、右脳で商品開発を考え、左脳でPLを考えるようにしています。

そして、「論語と算盤」を傍らに置いています。


経営者には燃えたぎるような熱い志、情熱も非常に重要ですが、一方で強かさと計算が必要です。

論語と算盤を傍らにと書きましたが、本当に道徳と経済、士魂と商才、この両立がいかに難しいことか、経営をしていると常に迷い葛藤します。


お客様、社員を幸せにする為に、会社の永続的な成長の為に、価格、商品の質、利益率をどこかで一致する点を見つけなくてはならない。


「一流のインテリジェンスとは、一見相反する2つの考え方を一つの脳に同居させる事が出来ることである」

これは、私の敬愛する作家F.Sフィッツジェラルドの言葉です。





藤田さんと対談させて頂きました。

本には書けなかったエピソードなども公開しています。



詳しくはこちらhttp://diamond.jp/articles/-/58994  から。

来週第2回がアップされますので、続いてお読み頂けたらと思います。