百人一首之内 源兼昌(みなもとのかねまさ)
淡路島(あはぢしま)かよふ千鳥(ちどり)能(の)なく聲(こゑ)耳(に)
いく夜(よ)寝(ね)ざ免(め)ぬ須磨(すま)の関守(せきもり)
金葉集(きんえふしふ)冬(ふゆ)の部(ぶ)尓(に)入(い)累(る)詞書(ことばがき)尓(に)関路(せきぢ)能(の)千鳥(ちどり)越(を)よめるとあり心(こころ)盤(は)須广(すま)の浦(うら)尓(に)旅寝(たびね)をしてあハぢ嶋(しま)より通(かよ)ふ千鳥(ちどり)のこゑいと物(もの)かなしく哀(あは)連(れ)もましてたゞ一夜(ひとよ)なる旅寝(たびね)の憂(うさ)さへ一入(ひとしほ)ま佐(さ)るこゝちする尓(に)こゝなる関守(せきもり)ハ毎夜(まいよ)古(こ)の侘(わび)しき尓(に)堪(たえ)ずや有なんと察(さつ)し多(た)る心(こころ)ふ可(か)起(き)哥(うた)也とぞ
朝櫻楼國芳画

百人一首繪抄 源兼昌(みなもとのかねまさ)
阿(あ)王(わ)ぢ島(しま)可(か)よふ千鳥(ちどり)の啼(な)く声(こへ)尓(に)
いく夜ね覚ぬ須广(すま)の関もり
七十八番
此心ハさびしき春(す)ま能(の)うらに多(た)びねしてねざめのちどりを聞てさむくたえ可(が)多(た)可(か)りし尓(に)徒(つ)けて可(か)やう能(の)所のせきもりとなりてハいくよちどりのこゑ尓(に)ねざめして多(た)え王(わ)びぬらんわ可(が)たまさ可(か)のたびねさへ物うきにつ年(ね)尓(に)春(す)ミいるせきもりハい可(か)者(ば)可(か)りつら可(か)らんといふ心なり
香蝶楼豊國画

源兼昌みなもとのかねまさ)は、平安時代後期の貴族・歌人。宇多源氏、美濃介・源俊輔の子。官位は従五位下・皇后宮少進。
「百人一首之内」の絵柄も風情があると感じますが、物悲しさが勝るでしょうか?
「百人一首絵抄」の女性は魚の入った桶?盥?を頭に載せています。それにしても立派な魚たちですネ。d(へ”の)


