29年度予算、衆院も大詰め。
国の予算は、収入の税収と国債、それと使い道の歳出に分かれて審議します。使い道が予算委員会。収入が財務金融委員会です。
私は、一つの委員会、例えば国家財政委員会仮称をつくり、どなたにいくらご負担頂くか、何処にいくら使うかを、同時に審議すべきだといい続けてますが中々、賛同者が増えません。
よく宴会のビールは残っていても新しく栓を抜くし、残っていてもそのまま帰ります。でもご自宅でそんな飲み方はしませんさ。ビール代を稼ぐ人と酒屋さんで買ってくる人とお財布が一つだからです。
国も実は財布は一つ。それなのに審議する委員会は別。お茶の間感覚の政治でなければダメです。
明日にも衆院を予算通過する見込みですが、予算委員会は追及ネタばかり目につきますが、野党は政府与党に予算案で疑義があれば使い道をチェックする訳ですから国会の機能として必要だと思います。でも響く追及とそうではないものもありますから私たちチャレンジャーたる野党ももっと勉強しなければなりません。
話題の国有地払い下げも、売却益が税外収入として入る収入の面と、これまで伊丹空港の騒音対策として民間の土地を買い上げてきた過去のお金の使い道、ともにあります。要は安値で売却したとすると過去の土地を買い上げたお金が水の泡となる観点も大切です。
かつて政務官の時に、金持ち土地売らず、つまり国有地はできるだけ切り売りせず、適正賃料で貸し出せば、国は税外収入の入る大家さんになると提言しました。ユーザーも億の土地の購入資金を用意しなくても毎月の賃料をランニングコストとして確保すれば大規模な開発や、学校や、公益性の高い分野に国有地を活用しながら進出できると考えました。
理財局の仲間たちが賛同してくれて大いに公益性の高い領域での貸付が進みました。23区内の時価の高い国有地を、保育園用地や福祉施設用地として売却せずに貸し付ける、国有地の活用事例が増えてきて良かったと思っていた矢先です。
仮に10億円時価の土地を賃貸にしておけば、所有権移転しておらずこんな不明瞭な話にもならなかったかもしれません。
とにかく、ストック=国の資産。借金も含めた全体の話と、フロー=毎年のお金の出入り。この2つをしっかりやらなければなりません。