「白い恋人」社長 引責辞任の前に! | 不動修太郎の「ニュース報道の裏側」

「白い恋人」社長 引責辞任の前に!

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「白い恋人」社長、空飛ぶ噴飯コラムの気になる中身
経営実態とかけ離れた「努力と忍耐」訴え


 JALの雑誌「Agora」に登場した石水社長だが、間が悪いとはこのことか
 「白い恋人」の賞味期限を11年前から偽装していた石屋製菓(札幌市)のオ
ーナー社長、石水勲氏(63)が今週、引責辞任する。知らぬ存ぜぬで責任逃れをしようとしていたツケともいえるが、石水社長は著名人が利用する日本航空(JAL)ファーストクラス機内誌の最新号に「努力と忍耐」と
題したコラムを寄せ、実態とかけ離れた自身のエラソーな経営哲学を披露してい
た。

 問題の雑誌はJALのファーストクラス専用機内誌「Agora(アゴラ)」
8月号。ファーストクラス利用者か、一定の基準をクリアした「お得意様」しか目にすることができない、「エグゼクティブのための知的情報誌」(JAL)だ。

 石水氏は、同誌の名物コラム「MyBook-旅への一冊」の中で、次のよう
に語っている。

 「イチローや王貞治さんが天才といわれるのは、才能というよりも、絶えず努
力し続けるからです。だから、私の座右の銘は、平凡ですが『努力』。努力はすればしただけわが身に返ってくるものなのです」

 経営陣の不法行為を知らずに、おいしい菓子の開発や営業に汗を流していた従業員や、賞味期限切れのお菓子を食べさせられた消費者には噴飯ものだが、石水氏の放言はまだまだ続く。

 「(忘れられない1冊は)努力と忍耐の人を描いた『徳川家康』。(中略)な
ぜ勝ち残れたのか。
窮地では耐えるときは耐え、その中で冷静に最善の策を考え、実行に移してきたからです。また、勝ちすぎてはいけない。相手を徹底的に追い詰めるなという教訓も得られる」

 コラム内の自伝によると、石水氏は幼いころから「創意工夫」を得意とするス
ポーツ少年だった。
小学校時代に描いたピアノを弾くシスターの絵は某国際コンクールで入賞する。
小学3年から始めた野球では、毎朝100回の素振りを自身に課し、高校時代は
俊足好打の一番バッターとして、チームを北海道大会ベスト4進出へ導く大活躍だったという。

 東洋大学経済学部進学後はボクシング部に入部する。「輪ゴムにボールをくく
り付けた手作りのオリジナルマシンで、
相手のパンチをかわす練習を繰り返した」と、ここでも独創性を発揮。「強い相
手にはボコボコにされた」そうだが、最終的には公式戦8勝4敗と見事な成績を残した。

 「どれもこれも、自分で考え出したアイデアを飽きることなく繰り返していた
」と、恥じることなく述懐する“天才”の「独創性と美的センス」の集大成が、197
6年に開発した「白い恋人」だった。

 コラムでは「勝ちすぎる必要はない」と語る謙虚な石水氏だが、その功績から
札幌商工会議所副会頭の座をゲット。
サッカーJ2のコンサドーレ創設やサマータイムの導入も積極的に推進し、「誰
よりも北海道を愛している」と公言していた。

 コラムの最後は「目の前の競争や闘いばかりに勢力を傾注していると、こちら
にもダメージが生じることに繋がりかねない」と、
なぜか自身の将来を暗示しながら結んでいる。お恥ずかしい自伝コラムが、
世界中の空の上で有力者の好奇の目にさらされるとは思っていなかっただろうが…。

私は有力者でもなく、お得意さまでも無く、それどころか
滅多にファーストクラスには乗らないんではありますが、
JALのゴールドカードを持っているので、Agoraが送られて
きます。

 この記事を読むと石水さんは大変な努力家でいい経営者のように
見えてしまいますね。書くだけならばどんなにいいことでも書けて
しまいますからねえ。ですから騙されないような「眼力」を
養うことが大切です。或いは、マスコミに載っている記事は
「話半分のさらに半分」くらいを信じる位がいいんじゃないでしょうか??