大学の投資損失 | 不動修太郎の「ニュース報道の裏側」

大学の投資損失

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あちこちで大きく報道されちゃっていますねえ。

朝日新聞社の報道によると、駒澤大学が少子化で学費収入などが
減ることを見込んで「実のある資産運用をするべきだ」として行った資産運用により、154億円の損失が発生したそうです。

この損失は昨年度に駒澤大学が外資系金融機関2社と100億円で契約した
「金利スワップ」と「通貨スワップ」という2種類のデリバティブ取引によって
発生したもので、昨年後半以来の金融危機などで時価が一気に値下がりしたため、今年3月末の決算時点で評価損が53億円を超えており、その後も含み損が増え続け、取引を解約した時点での損失額が154億円に上ったとのこと。

なお、損失の穴埋めのために駒澤大学はみずほ銀行から110億円の
融資を受けることを決定しており、その担保として深沢キャンパスや野球部の
グラウンドなどに対して根(ね)抵当権が設定されたそうです。

ちなみに大学の資産運用は各大学の独自の判断で行われていますが、
文部科学省はこの件に対して「運用はリスクを十分検討したうえで、
安定性を重視すべきだ」と話しているそうな。

資産の運用規模が大きいですね。
詳しくは分かりませんが、駒沢大学は
FXの長期投資みたいな手法の投資信託会社に
運用を任せていて、損を出してしまったらしいですね。
根抵当権(ねていとうけん)を打たれているんですね。
これを設定すると極度額(時価を上限とする価格)の範囲でしか抵当を設定できなくなります。

 例えば、ある土地が50億円の
価値があるとします。地主はこの土地を
担保にお金を借りることができます。
資金繰りが苦しくなるとあちこちから
お金を借りることになりますよね。
その結果として50億円を超える借金が
して焦げ付いたとすると厄介ですね。
債権者同士でお金の分配を話し合わなければ
なりません。根抵当権が打たれていると
50億円の土地に対して50億円までしか
担保設定が出来なくなります。