ブリーダーに繁殖を禁じる判決
ノルウェーで行われた裁判で、遺伝性疾患をもたらすような犬の繁殖が明確に違法とされました。ある特定のブリーダー(個人名は非開示)に対しては、
繁殖を行うことを禁止する判決
が下されました。私権を制限するもので、ものすごく画期的な出来事だと思います。訴えていた「ノルウェー動物保護協会(NSPA)」は、今回の判決を「完全勝利!」と表現しています。
(ブログ内の記事から引用)
日本でブリーダー業を営むのに必要な動物取扱業は、法令でたくさんの基準が定められています。
動物の飼養施設や管理方法について詳細に記されているポイントの中に「遺伝性疾患の防止」と第一種も第二種にもしっかり書かれています。
その意味を理解しているブリーダーさんってどれだけいるのかな?
防げる命と向き合ってくれるブリーダーさんは、きっと単体の繁殖をしているだろうし、その血統に出やすい遺伝性疾患についても良く理解しているはずで。
もし、どうしても防ぎきれない疾患で残念な結果になってしまったとしたら、それもきっと受け止めてくれるだろうと思う。
全ての遺伝子疾患が予防できるとは限らない。
原因となる遺伝子疾患のその要因はたくさんあるものも存在するから...
品種改良で無理やり作り出した犬とかさ。
小さければいいの?って思わない?
珍しい形や色は自慢できる?
いくら血統書がついても、無理やり人間が作り出した犬が健康を阻害されてまで生きるのって、残酷だと思うよ
他国だけど、遺伝子疾患と繁殖に関して司法にかけられ、議論され法で裁かれる。
ペットが物ではなく、命として扱われるノルウェーという国の偉大さを感じます。
また、
健康を最優先したブリーディング
獣医師さん↓
この判決は何年も前に出されるべきでした。(中略)この50年で(繁殖に関する)科学的・技術的な進歩が急速に進みました。私たちは、最新の知見に基づいて犬の繁殖方法を変えていかねばなりません
愛犬家への理解↓
私たちは、(ブルドッグやキャバリアなどの)飼い主が自分の愛犬に寄せる愛情を理解しています。これらの犬の多くは素晴らしい気質と愛らしい性格をもっています。だからこそ、病気や苦しみのない"犬生"を与える理由は大きいはずです
EU(欧州連合)は、2020年に「責任ある犬の繁殖に関するガイドライン」↓
繁殖に携わる人の「能力」
繁殖に使用する犬の選定は、遺伝性疾患を含む健康状態や気質、年齢などを考慮して慎重に行うべきとしています。
また、
繁殖に携わる人間は、
その「能力がある」ことを
証明すべき
動きが見られない日本
一方、日本では、対策が遅々として進んでいません…。以前もご紹介しましたが、「動物の愛護及び管理に関する法律(動物愛護法)」を所管する環境省は、遺伝性疾患の問題について
「幅広い視点から国民的な議論を進めていく」
と決意表明を行っています。でも、あれから既に2年近く。
動きは、まったく見えてきません。
本当、これ。
日本は何を、誰を守ろうとしてるの?
ブリーダー、ペットショップ主体の法規制って、何も変える気なんかないのかと思ってしまうよ。
ペットショップがやってる遺伝子検査だって、形式上だけで、大手ショップのアルバイト店員は、いまだにまともな説明ができていないよ。店頭に何も掲示してないとこもある。
(ペットショップによるのかもしれんけど...)
触れてくれてありがとうございます🐕💕