はぐらかしも
もう 時間に限界が あった…
薫『実は この店 オレのボトル入ってんですけど ウィスキー 飲めますか?』
紗希『大丈夫です 飲めますよ ちなみに 銘柄は?』
薫『あっ 響 です… オレ いつも ロックですけど ロックでいいですか?? 水で割りますか??』
紗希は微笑みながら『大丈夫ですよ~ 酔ったら 介抱してくれますか?』
と冗談半分で言いました
薫『紗希さん 酒強いみたいだし 大丈夫でしょ?』 と 返し
ウィスキーがテーブルに運ばれ
互いのグラスに
氷とウィスキー
そしてまたグラスを合わせる…
いよいよ 本題の会話に
紗希『 私 なんでも すっきりさせたい 女なんです 例えば 薫さんが パソコンでモタモタしてるの見てても じれったくて ついつい 手を出しちゃいます』
ここで薫は苦笑い…
紗希『 とか 言っても 今 私の心の中が すごく モヤモヤしてるんです! 薫さんのせいなんです! 私 薫さんの事好きなんです』
薫は頷いた…
紗希『妻子持ちの薫さんに こんなこと 言うの どうかしてますよね!? でも 薫さんが好きなんです! かと言って 薫さんの家庭を壊したいとかじゃなくて… 今日 今 この時間のように 薫さんの空いた時間を 少しだけ 私にくれませんか? そしたら そこから 次に会えるまで 頑張れる… 薫さんよか 年上で バツイチで 薫さんからしたら 何の為? と 思うかもしれませんけど 若い子みたいに 「好きだから一緒にいたい」って 気持ちは いくつになっても変わらないんです。 優しい言葉 選んでくれなくて いいです 嫌なら嫌と ハッキリ言ってください』
薫は少し 黙り込んで うつむきながら タバコに火をつけ
口を開いた…
薫『 知ってました… 紗希さんの気持ちに ずっと気づいてました 今日 きっと そんな話しになるだろう って気もしてました もし 嫌と 答えるなら 今日 ここに 来てません。 仕事中 紗希さんいると 楽しいし いないとつまらない… 「好き」と簡単な言葉だけじゃ 済まない気持ちです 1つだけ 言わせてもらうなら 紗希さんの気持ちと一緒です 今日のところは これで 勘弁してもらえないでしょうか!?』
紗希『 はい スッキリしました』
と 言うと
すかさず薫は 『酔ってて 明日になったら 忘れちゃうかも』と 笑いながら言うと
紗希も『私も 酒が醒めるのと一緒に 薫さんから 覚めちゃうかも』
と
そんな 会話で
幕を 閉じました…
そして
飲み始めてから 3時間ほど 経過して
支払いを済ませて
外へ…
紗希『もう帰らなくちゃですよね?』
薫『一度 オレが 飲みにでたら こんな時間に 帰るワケないじゃないですか 紗希さん帰るなら 1人で もう一軒寄って行きますし 一緒に 行きますか?』