この日は私は他の支社の事務員さんから仕事を教えて欲しいとの事で朝からずっと引き継ぎをしていた
朝から何回かレオにお茶に誘われたけど、その事務員さんがずっと一緒なので行くことができなかった
結局、その事務員さんは夕方の4時頃まで本社にいて、色々と引き継ぎをしていた
ようやく色んな引き継ぎも終えて、迎えのタクシーが来たので、お見送りのために一緒にエントランスまで行くことに
その道中にレオと会ったので、今から〇〇さんお見送りしてくるーと話すと、レオも一緒に見送りに行くとの事でエントランスまで皆で向かった
事務員さんを見送った後、レオがお茶飲み休憩しよと言うので、お茶しに行った
エレベーターに乗ると、レオは抱きついてきた
レオ
今日全然話せんかったやん
私
うん
ずっと引き継ぎでいはったから
2階なのですぐについた
そしていつものお茶の自販機まで歩く道中も手を繋いできた
私は誰かに見られたらどうするん?と言いながら手を繋いでいた
そしてレオはいつもの様にお茶のボタンを押してお茶が出来たら取り出して渡してくれた
レオ
朝からずっと話したかったんやけどな
〇〇のサービスエリア今日封鎖やって
きっとみんな考える事は同じやからえらいことなるしやろ
私
えーマジで、、、
レオ
それを早く伝えたかったんやけど、なかなか1人ならんから言えんかった
私
あーごめん
レオ
やしドライブウェイにかけよか
ただのドライブデートになるかもしれんけど笑
今日は定時で終われそう?
私
うん、私は大丈夫
レオは?なんかまたトラブル起きてるっぽいけど
レオ
そんなん知らん笑
後は宮村に悪いって言って、定時ダッシュする
私
やったー
楽しみにしてるな
レオ
うん
じゃあ最後に仕事がんばるかぁ
私
そやな
そして、私もレオも定時まで仕事をがんばった
私は定時のチャイムが鳴ると同時に席を立った
レオは来栖さんと課長に呼び止められていた
話の内容は分からなかったけど、一緒に出るわけにもいかないので、先に事務所を出てトイレで化粧を直した
レオにはLINEで先に出てると連絡しておいた
私から遅れること15分ぐらいでレオは会社から出てきた
私は駐車場から出て曲がった所で待っているとLINEを入れておいた
レオの車が後ろから来て、急いで乗り込んだ
そしてドライブウェイを目指した
その道中に、会場近くのホテルで屋上で観覧できますと看板があり、話を聞きに寄った
従業員さんの話では、ここ数年開催がなくて見れるか分からないけど、立地的には見えるはずですとの事だった
レオと相談してそれならやっぱりドライブウェイの山頂を目指すことにした
ドライブウェイの入口につくと、満車のため閉鎖しますと書かれていた
ここまできたらもう諦めるしかないなと思った
私
やっぱりこの時間からじゃ無理やったなぁ
今回は諦めるわ
ここまで連れてきてくれたのにごめんな
レオ
かまへん
ホンマに諦めるでいいの?
私
うん
明日も仕事あるし、今のうちにこの辺り抜け出しとかな帰り渋滞に巻き込まれたらもっと大変なるし
どっかご飯食べに行こ
レオ
まぁそれはたしかにそうやな
じゃあとりあえず帰る方向で車走らせるな
それでお店探そ
私
うん
レオ
なんかめっちゃ落ち込んでるやん
もうちょい探そか?
私
ううん、大丈夫
ご飯行こっ
レオ
わかった
そして私たちは会場から離れて行った
少し離れた辺りでコンビニに入ってお店を探すことに
お互いあまり土地勘のない場所でどんなお店があるか分からなかったので、Googleで近くのお店を検索した
結構、高くて有名な地域だったので高級店ばかりで、気軽に入れるお店がなかった
そして当然駐車場もなくて決めかねていた
レオ
とりあえずコンビニでトイレ借りたいしトイレと買い物行こか
私
うんー
レオ
じゃあトイレ行ってくるし待っててー
私
はーい
私はどっかいいお店がないかスマホで探していた
するとレオはもう買い物を終えていた
そして、栄養ドリンクを飲んでいた
私
めっちゃ疲れてるやん
仕事大変そうやもんなぁ
レオ
違うで
今からひなた食べなあかんしやで
私
もぅ
そして車に戻った
レオ
ご飯どうしよっかぁ
時間はもう20時前だった
そろそろお店も閉まり出すので2人で悩んだ
そしてレオは私の膝に寝転んで来てスカートの中に手を入れてきた
私
ここではあかんって
じゃあどっかのホテルでご飯食べるでいいよ
レオ
えーホテル飯ー?
なんかなぁ
私
でも時間も時間やし、そろそろお店閉まるやん
この辺、気軽に入れるお店も無さそうやし、このまま戻ったら私の家近くなるし、さすがに近くのお店入れへんしさぁ
レオ
まぁそらそうやな
じゃあとりあえずホテル目指すしその途中でお店あったら入ろ
もうレオはお店探す気なんてないのは分かっていた
今いる場所からホテルまでの道中にはオフィスばかりでランチ営業が中心のお店ばかり
違う道を走らないとお店がない事も分かってるはず…
でも私はそれでもいいと思った
だって日曜日から今日までなんとか花火見せてくれようとしてくれて、色々探してくれた事が嬉しかったから
それに、仕事も今トラブルをたくさん抱えていて、きっと仕事がたくさんたまっているはずなのに、
がんばって切り上げてくれて
ちゃんと考えてくれてると感じられたから
花火を見れなかったことは残念だけど、
今日はそんなレオの事がまた好きになれた