一年程前から、我が家に毎日餌を貰いにやって来る猫ちゃんがいました。


以前実家で飼っていた猫ゴンちゃんと同柄だったので、同じ名前で呼んでいます。


このまま餌だけあげるのは良くないと思い、捕獲して去勢手術することにしました。


お友達に捕獲器を借りることができ、


まずは捕獲器に抵抗なく入るように扉が閉まらないようにして慣らすと良いとアドバイスをもらい、やってみました。



我が家の飼い猫が覗いていても、全然へーき🤣


これならイケる👍というわけで、


いざ‼️


捕獲に取り掛かったのですが…


…しかし…


猫…頭いい…😨



踏板を踏まないように、上手に食べて帰って行った…😳この間は平気で踏んでたじゃーん😭



それからは猫と私の知恵比べ😼


何度かいろんな仕掛けを試し、


二週間近くかかって、やっと捕獲成功‼️‼️



ちょっと可哀想だけど、2日間だけ我慢してね!と早速病院に連れて行きました。


いつもはやんちゃで他の猫とケンカばかりしているゴンですが、


診察室に入り、ゴンを覗くと…


ゴンは恐怖のあまり震えて失禁してしまいました。


その時、私は、人間の都合でこの子の自由を奪ってしまうのだと、改めて自覚しました。


先生が、“もしかしたら命を落としてしまうリスクもある、それでもやりますか?“と念を押しました。


本当に良いのだろうか。


これは正しいことなのか。


迷いましたが…誓約書にサインして先生にお願いしました。


それから夕方まで、心配で心配で何も手につかず、ずっと祈って過ごしました。



夕方、ゴンはすっかり疲れていましたが、無事戻ってきました‼️


本当はこのまま飼ってあげたかったのですが、


ゴンは病気を持っていて我が家の猫と一緒に過ごせないとわかりました。


一晩我が家の玄関で過ごし、地域猫としてまた外へ放すことにしました。


夜になると次第に元気になりました。



夜中、鳴く度に、

''ごめんね。もうちょっと辛抱してね。"

と側についてあげると、安心してうとうと眠るようになりました。



朝ご飯を食べ、お昼寝をし、最後に美味しい高級缶詰のお昼ごはんを食べて、すっかり体力も戻ったので、遂にカゴから出して放すことにしました。


もう来てくれないかもしれない、可哀想なことをしたのだから仕方ないと思いながら、扉を開けてあげました。


ゴンは恐る恐る扉から外へ出て、まるで浦島太郎のようにぽけーっとして、とぼとぼと道の方に歩き出しました。


''ゴン!また来てね!''


と声をかけると、一度振り返って私を見ました。


もう来ないかもしれない…と寂しさいっぱいで見送りました。

…が、…

なんと!
ゴンはその日の夕方、いつも通りに餌を貰いに現れました‼️

もう手術したことなんか忘れてる🤣


今では、お腹いっぱい食べて💖


毛繕いして、一休みしてから帰るようになりました💖

すっかり慣れて、頭を擦り寄せてきたりもします。

私も、やっとやって良かったと思えるようになりました。


人間の都合でいろんな不自由を強いられている生き物が沢山います。

命の重さは皆同じなのに…。

人間ってそんなに偉い生き物か⁉︎


私に出来ることは限られているけれど、

せめてゴンの命に最後まで責任を持ってあげたいと心に誓いました。