君たちはどう生きるか、を観てきました。

宮崎駿監督の作品は、有名どころを

金曜ロードショーで何度も観たくらいで




金曜ロードショーでは、

千と千尋の神隠し

ハウルの動く城(世界観大好き)

となりのトトロ

火垂るの墓

猫の宅急便

もののけ姫

(子どもの頃は怖くて観られず、

全容を知ったのは割と最近。)




映画館で観たのは、

猫の恩返し

崖の上のポニョ




ジブリは大好きですが、

観ていない代表作がいくつもあり、

大ファンです!

とは言えない鑑賞歴。笑




昨年、今作のレトロな宣伝ポスターに、

(青サギと手書きのタイトルに)

うーん、違うな〜。

私が好きなジブリではないな〜たぶん。

と思ってパスしていたんです。




けれど、日に日にどこか引っかかって、

なぜか、この物語を観なきゃ!みたいな

焦燥感にかられて、やっている映画館を

見つけて、つい先日観てきたんです。




見終わって思ったのは、

“ああ、今観るべき映画だったんだな”、と。

確かに長くて、途中集中が途切れる瞬間は

あります。(結局、2回観ましたが、

2回とも90分を過ぎたくらいにいったん

集中が切れました。笑)




一度目の鑑賞では、

巡っていく命と尊さと

宮崎駿監督の死生観に圧倒されました。




「世界の秘密を見せてあげる。」




と生まれた日から徐々に忘れるように

設定されたプログラムをほんの少し解いて、

この世界の成り立ちを見せてもらったような

そんな2時間でした。




初めて観た日の夜から、この作品について

関係する方々のインタビュー動画や文章など、

情報を読み漁りました。

米津玄師さんの楽曲も何度も聞きました。

原作となるものはあるものの、

宮崎駿監督が自分自身を描いていること。

期限をつけずに制作された作品であること。

この映画の制作に携わった方々が

それぞれこの映画に誇りを持って

それぞれの最大出力で参加していること。

7年の月日を費やして作られた芸術。




そして、もう一度、同じ映画を観ました。

これから起こることが分かっているから、

一つ一つの描写を、落ち着いてじっくりと

観ることができる。

このシーンおばあちゃんたち可愛いなぁ

後半のインコたち可愛いなぁ

青サギの飛翔の描写が美しいなぁ

とか。




この作品は、

時代設定こそ戦争末期〜戦後だけれど

昔昔の作品じゃない。




制作者に携わった方々は、それぞれの表現を

今出せる最大限、最大出力で

宮崎駿監督に応えようとしている。

インタビュー記事で読んだ方々の名前が

エンドロールで流れたとき、私何故か嬉しくて。

この素晴らしい作品に携わったのが、今現在

同じ時代を共に生きている方々であることに

感動したんだと思います。

自分とほとんど変わらない年齢の米津さんが

ジブリのエンディングを歌っている。

すごいことだ。




けれど、せっかく教わった世界の秘密も、

少しずつ記憶から薄れていってしまう。

私の記憶ってどうかしてるの?ってくらい、

何か本当のことを掴めたのは一瞬で

どんどん生活の中に戻されて、

動いた気持ちも忘れて。




君たちはどう生きるか。




この作品をずっと忘れずにいたいです。