今年は日曜日の結婚記念日だったから、

いつもはお店で食事だけのところを

気になっていたちひろ美術館にも行った。

ちょうど開催されていた世界の絵本作家の原画展と、

手入れされすぎない中庭をいろどる親しみ深い植物たち。

実際行ってみて分かったけど、雨の日のデートとしては

一番うってつけの場所だった。


夫は数ある一画家の美術館として鑑賞していたみたいだけど、

私は幼い頃から親しんでいたこの画家の世界に浸っているうちに

彼女の境遇や綴られた気持ちが、自分ととても似ていることに

気づき、突然自分のとるべき道までもが見えてしまった。

やっぱり私には絵が必要なんだ。

そして、今の忙しい日々がどれだけ自分の幸福時代なのかも

はっきり認識した。

幸せは、独り占めしていてはいけない。

もっと頑張らなければ。

最近、スケアクロウマンのエンディングが気に入ってる。

背景のタッチは、画家だった頃を思い出し、

澄んだ歌声に、克服したはずの過去を引きずり出され、

涙でぼぅーっとするとこがなんだか気に入ってる。


昨日から東京南部にも秋風が吹くようになった。

1才の娘が落ちているセミの羽1枚を拾って見ていたけど、

小さな肉厚の手で枯葉みたいに折って捨てた。

私の季節がもうそこまで来ているのかなー。