梅雨に入りましたね。台風の季節でもあり、大雨や避難について考える機会が増える時期です。 警戒レベルのガイドラインも改訂され、避難情報が分かりやすくなったと言われています。しかし、以前から勤務先の園では「警戒レベル3で保護者へお迎えを要請するべきか」が議題になっています。 高齢者等避難の対象には子どもも含まれます。園の地域に警戒レベル3が発令された場合、お迎えをお願いしてもよいのではないかと思っています。しかし、「保護者も仕事をしているから」という意見もあり、明確な決まりがないままです。 もちろん、働く保護者のために園を開けることの意味は理解しています。ですが、保育園児を大勢預かったまま避難指示が出た場合、実際に避難することは簡単ではありません。 子どもたちを安全に避難させるだけでなく、必要な避難用品や水を運ぶ必要があります。乳児をおんぶや抱っこで連れて行くこともあれば、避難車に5~6人を乗せて坂道を上がることもあります。歩ける子どもたち20人、30人を、大雨の中で安全に高台まで避難させることも想定しなければなりません。 避難訓練を重ねていても、その大変さを実感します。園にいる職員だけで対応するには限界があるのです。 だからこそ、避難指示が出るような状況になる前に、保護者へお迎えをお願いすることはできないのでしょうか。 もちろん、お迎え後に安全に帰宅できたか確認することも必要です。やるべきことはたくさんあります。 大人だけの避難と、子どもたちを大勢連れての避難は全く違います。 社会全体に問いかけたいのです。 仕事と子どもの安全、どちらが大切でしょうか。 結果的に何事もなく、「大したことなかったね」で終わることもあるでしょう。しかし、それは悪いことでしょうか。 何も起こらなかったことを残念に思う人はいません。 また、保育施設や学校、福祉施設で働く職員の多くも親です。自分の子どものもとへ早く帰りたい気持ちを抱えながら、預かっている子どもたちの安全を守っています。 子どもたちが施設に残っている以上、その場を離れることはできません。 仕事よりも大切なものがあるのではないか。 大雨警報や避難訓練、防災について話し合うたびに、私はそんなことを考えてしまいます。