新卒で入ったアパレルの会社は
今でいうかなりのブラック企業。
退職するまで、自分に有休なんてものが
あるって知らなかったし
労働基準法なんていう法律で
労働者が守られていることも知らなかった。
販売スタッフが足りなさ過ぎて
早番出勤だけど、閉店まで帰れず
店が閉まった後も、片付けだのお礼の手紙だの
ごみ捨てだのと、やること満載・・・
12時間勤務なんて珍しくなかったし
休憩も満足にとれないとかザラ。
先輩から「休憩時間はストックで事務仕事」を
する時間なんだよ、と教わり
(休憩じゃないじゃん
)
毎日休みなく、死ぬほど働いてました~💦
だけど、お店は個人売上で
ヒエラルキーが決まっていて
売れる人=偉い人
売れない人=生きてる価値のない人
毎日、売り上げを本部にメールで報告するんだけど
売れない日、予算に行かない日のメール
(当時ガラケーねw)を送る前は
よく手が震えてました。
この時間になると、営業マネジャーが
ずーーっと携帯を見ていて、
メールを見るや否や
やばい売り上げの店に電話するというルール。
今月の売上が全然伸びてないと
『明日はいくら売るの?』
↓
私「あ、明日はお休みで・・・」
↓
『え、売れてないのにお休み?』
↓
私「あ、でも午後はお店きて売ります」
↓
『うん、よろしくね』
という恐怖の会話・・・
この一本の電話で
私の貴重な休日はなくなるのでした
でも、休みがなくなるくらいはまだいいよね。
だって、何かを失うってことがないから。
(プライベートとかはなくなったけど)
一番つらかったのは、売れない日に
売上を立てるために
自分のカードを切っていたこと。
手取り16万くらいのお給料で働く私が
1日働いた後に、その日給の
何倍もする服を買うとか
何年たった今でも、
思い出すたび悔しくて涙が出そう。
もちろん、『買え』なんて言われない。
でも、『この状況どうするんだ』みたいな
無言の重たい時間が流れ、
このままでは永遠に帰れないよね、
みたいな空気の中で
「じゃあ、一番売れてない私がカード切ります」
と言うしかない。
『その根性が素晴らしい』『嬉しい』と
店長に言われたけど
そんなことで褒められても
全然嬉しくないんです~・・・
つまり、私は毎日身を削って仕事をしながら
売れなかった日には、さらに身銭を切って
架空の売上を立て、なんとか店の体裁を保つ
という暮らしを続けるのでした。。
毎朝の恐怖感と言ったらない。
「今日も売れなかったらどうしよう」
「これ以上カード切りたくない」
と、鬼気迫る顔で出勤。
でも、そういう顔で仕事に行っても
全然売れないんだよね~当たり前だけどさ。
だって、お店の服が素敵でも
店に入った瞬間に
ものすごい圧と緊張感で
声かけてくる店員がいたら
誰だって逃げるよね
そんなわけで、この恐怖と戦いながら
毎日店に立つ私は当然売れるわけもなく。
そして、売れない私は、また日々
カードを切って、怒られないための売上を
身銭を切って立てるという日々を送るのでした。
ここで思ったことは
『売れない私って、給与もらう価値ないんだ』
ということ。
若くて素直だったこともあるけど、
そんな状況で
「自分ってなんてダメなんだろう」って
自分で自分のことが嫌いになる毎日。
だって、12時間立ちっぱなしで働いて
どれだけ事務作業事しても
お客さんに一生懸命声をかけても
納品日に重たい荷物を何個運んでも
『売れない』というだけで、
給与すらもらえない状態だったのです。。
思い出すだけで泣けるーーー
