9時過ぎ、職員の連絡網で明日1時間繰り下げて始業するとの連絡があった。

次の職員に連絡をし、担任である私は、生徒宅へ電話を入れた。


 ここで、一般人の方は混同する。1時間遅れるのは児童生徒であって、職員は通常通り出勤しなければならないということである。

 長期休業中(夏休み・冬休み・春休み)もまた然りである。「学校の先生は夏休みがあっていいわね-。」といわれるが、職員も一緒に学校を休めるわけではない。職員は月曜から金曜まで、通常通り出勤し、校務や研修につとめている。休んでいるのは年次有給休暇(年休)や、特別休暇(例えば、夏休み中お盆休みとして取得できる。県によって日数は異なる)で休んでいるのであって、決して、ズル休みや公休日として休んでいるわけではないので、ここを間違ってほしくない!と思うのである。


 ここで疑問。結構降り積もっているので、遠方の児童生徒(特に私の勤めている学校の学区は全県であるので)は、移動もままならず、登校できないのではないかと思われる。なぜ、「休校」にしなかったのだろうか。おそらく、明日校長から説明があるだろう。

 私も、明日は気をつけて出勤したい。

 次年度に向けて、学校は12月から準備を始める。その1つが(運営)反省。今年問題(だと感じたこと)を洗い出し、どうすればよいのか、具体的な改善点を出す。


 前者しかないものを、私個人は「愚痴」と呼んでいる。

 例えば、

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 「(男子が多いのに、)男性職員が少ないため、トイレで介助が必要な生徒が多く負担である。」

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 この改善点って、男性教員を増やすしかない。ただ、それが私たち教員にできるわけがない。校長が、教育委員会が配慮すべきことであって、私たち教員の努力でなんとかなるコトではない。なので、具体的改善策はなく「愚痴」になってしまうわけだ。


 具体的改善策を出しても、『絵にかいたモチ』的なものでも困る。


 例えば、実際の話の中で、

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 「儀式(始業式・終業式・卒業式等)の時、話(コトバ)だけでは理解が難しい児童・生徒もいるので、視覚に訴えるように工夫してほしい。」

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 言うのは簡単である。しかし、実際にそれを用意したり、使ったりするのはとてもたやすいコトではない。例えば、式次第をPower Pointで作ったとしても、その労力は大変なものである。『児童生徒のため』を思えば、全然苦労はしないのだが、それが特定の教員頼みになる・・・それが、私が許せないことである。


 反省といっても、その時の「愚痴こぼし大会」で終わるのではなく、有意義な意見が出ることを望んでいます。


 結局、使いこなせる教員がいなければ、やってくれる教員がいなければ、『絵に描いたモチ』なのである。

 これから、4月に向けて管理職は慌ただしくなる。人が慌ただしくなるのは、いっこうに構わないが、私たちにも関係するものの1つとして、「学級編制」がある。


 私のいる「重複障害学級(2つ以上の障がいをもつ児童生徒が在籍する学級。たとえば、知的障害+肢体不自由など)は、3人で1学級となる。つまり4人いれば、2人、2人の2学級ができるわけである。


 来年、今のところで27人の重複障害学級の生徒が在籍する予定である。中学校は1学級2人の教員が配当されるので、今1人転学すれば、1学級の減となり、2人の教員がもらえなくなる。2人の教員は大きい。


 1人の生徒の動向で、笑ったり、泣いたり・・・。不思議な世界である。