森の哲学者、ともよばれる
ふくろう
彼は夜行性
人目に触れることは少ない
森が深ければ深いほど
そこにいるふくろうの知性も深い
そんな気がする
ふくろうはじっと前を見つめる
月に照らされる瞳の純度は高い
物事を突き抜けて
本質を突き抜ける
突き抜けた先の残酷な事実も
やわらかな幸せも
同等に扱い
その瞳の奥に蓄積する
ふくろうは語らない
語るということの意味の無さを
ふくろうは識っている
言葉が言葉だけにならないように
ふくろうはじっと前を見つめる
ふくろうの羽根の裏側には
この星の秘密の
すべてが表されている
世界中の権威ある学者は
ありとあらゆる手を使って
その秘密を、一目めにしようと生捕りにし
謎を解明をしようと必死だ
いつでもある、いつまでもつづく
賞レースは探究心と名声欲にまみれ
ひとことでは言い表せないものになっている
彼が大きく羽根を広げ
飛び立とうとする時
みんなが同時に夜空を見上げる
その時!
補欠が繰り上がった
と3月に書いていて
アップ出来なかったみたい
今更ながらアップしてみる
5月の雨が何気に強くて
それなのに明日は
30度近いときいて
げんなりするし
やるせなくもなる
そして眠る
