たまにはマジメな記事を。
双極性障害についておさらいデス。
『双極性障害』は以前は
『躁うつ病』などとも言われていました。
現在、DSM-5
↑
(アメリカ精神医学会が作成した精神疾患の診断・統計マニュアル第5版※1 のこと)
・・・によると、双極性障害は
「双極性障害及び関連障害」
にふくまれており、
軽躁や抑うつのエピソードの現れ方などにより
双極Ⅰ型や双極Ⅱ型とわけられることもあります。
しかしながら、
人生初めて
ウツ症状が現れ、それにより受診した場合、
「単極性うつ病」なのか「双極性障害」なのか、
専門家でも診断は難しく
その人なりの
病前の生活機能とどのように変化したか、
・・・など、
更に詳細に、かつ
長期的に診ていかねばなりません。
Ⅰ型とⅡ型の違いは、
ざっくり砕けて言うと、
躁状態になった時に
日常生活や周囲に極めて影響が大きく
生活がや人間関係その他が明らかに破綻+
悪影響を及ぼしている場合Ⅰ型を疑います。
DSM-5では、躁病や軽躁、抑うつのエピソードの頻度や期間により、
Ⅰ型かⅡ型かもしくは気分循環障性障害か分類する表を掲載しています。
詳しく知りたい方は、DSM-5の原文を
ご参照ください。
・・・ここまで書くと、
『じゃあ双極性Ⅰ型のほうが辛くて重いのか?』と
感じがちですが、
否!!。
双極性Ⅰ型もⅡ型も、『うつ状態』における辛さ
(例:自殺念慮や不安感、焦燥感)などは
同様にあり、
Ⅱ型だからといって
「鬱状態はⅠ型より軽い」だとか、
「自殺念慮はない」
というのは間違いです。
ご注意を・・・。
※1Daignostic and Statistical Manual of Mental Disorders fifth editionの略。
主な参考文献
■監編著 森 千鶴 他『改訂版 これからの精神看護学』
PILER PRESS ピラールプレス、2016。
■総編集 川野雅資 『精神看護キーワード』,日本看護協会出版会,2017。
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