なんだか最近6月とは思えない程暑いですよね。
今年の夏はどこまで暑くなるんだろうと今から嫌になってしまいます。
そういえば今年の2月にクレジットカードの仕組みについてご紹介したのを覚えていますか？
今回はその時に少しだけお話しした「クレジットカードの歴史」ついてご紹介していきたいと思います！
そもそもクレジットカードはいつ生まれたのでしょうか。
江戸時代に今の後払いの原型となった節季払い（せっきばらい）や月賦販売（げっぷばらい）というものはありましたが、1887年にアメリカの作家エドワード・ベラミー氏によって書かれた「Looking Backward(邦題：顧みれば)」の中に「クレジットカード」というワードが出たことが始まりです。
この小説は2000年代の近未来を舞台にした物語で、後払い制でなんでも購入できるカードとされていました。
その後実際に1899年に後払いで購入できるカードがアメリカで発行されたのがクレジットカードの始まりだと言われています。
当時は紙製のカードでしたが、1950年代になると今現在使用されているクレジットカードと同じようなプラスチック製の物が発行されました。
そしてその時期に世界で初めてのクレジットカード専門会社である「ダイナースクラブ」が生まれたのです。
ダイナースクラブ創立にはとある実業家の失敗談にあります、
レストランで食事をしていた実業家は、お会計をしようとしたところお財布を家に忘れたことに気づきました。
実業家は恥をかきましたが、その時に「つけ」で支払いが可能となるシステムを思いつきました。
後につけで食事ができる会員制のクラブ、「ダイナースクラブ」ができ、そこで使用できるカードがクレジットカードの始まりだと言われています。
日本にクレジットカードが発行されたのは1960年代で、日本ダイナースクラブが設立され、同時期にJCBが設立されたのが始まりとなっています。
アメリカに比べるとやや遅いスタートではありましたが、1964年に東京オリンピックがあったので来日する外国人を向かい入れるべく急速で普及されていきました。
当時のアメリカでは数多くの会社がクレジットカードを発行していましたが、今でも愛されているカード会社はそう多くはありません。
1950年：ダイナースクラブ（アメリカ）
1958年：アメリカン・エキスプレス/VISA（アメリカ）
1961年：JCB（日本）
1967年：マスターカード（アメリカ）
上記が今でも多くの方に普及している国際ブランドになります。
今では多くの方が日々の生活で利用しているクレジットカードですが、2005年にデータ管理会社の「カードシステムズ」から約4000万件のカード情報が流出したという事件も起こっています。
日々セキュリティは強化され、こういった事態が起らぬように進化を遂げていますが、不正を働く人々もその手口は様々に増えまるでいたちごっこの様です。
クレジットカードはとても便利で今となってはなくてはならないものとなっております。
しかし、こういった危険があるのも事実。
利用明細をこまめに見ることや、何かがあった際は迅速にカード会社に連絡を取る事、怪しいサイトにカード情報を打ち込まないなどを意識することが不正利用を防ぐ近道です。
さて、今回はクレジットカードが生まれた歴史についてご紹介していきましたがいかがだったでしょうか。
ダイナースクラブがクレジットカードの起源とされているお話しは多くありますが、実際は小説から、というのがビックリですね。
この小説を書かれたエドワード・ベラミー氏の想像力の素晴らしさに感服です。
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