かなり久しぶりにアイドル以外の歌手のCDを買いました

今はアイドルの曲をほとんど聴いてますが

もともと音楽が好きなんで

いろんなアーティストの音楽を聴いたりします


今回のZARDのベスト盤は

最新のリマスタリングと

BSCD2っていう

なんかよくわかりませんが

BDの技術を応用したCDで

高音質で収録してあるとのことで買いました


結果から言うと

確かに高音質だけど

「音楽」ではなかったです

音質で音楽を聴く人にはお勧めできます

感覚で音楽を聴く人にはお勧めできません


今回のCDでよかったところは

音に厚みが出る

音が消えるときの余韻が長い

音が細かい

(書くまでもないですが)楽曲がいい


これくらいですね


そして悪かった点ですが

音の強弱がない

小さい音がつぶれているところがあったりする

面白みがない

感動的な音楽で聴けない

このCD全体を通して音の抜けが悪い


今回のCDで自分が一番残念だったところは

感動的な音楽ではなかったという点


感動的な音楽を奏でるためには

音の強弱が不可欠なんですが

このCDは

小さい音も大きな音もほとんど同じ大きさの音になるように調整されてます

オーディオ的にいうとダイナミックレンジがすごく狭いというとだと思うんですが

奏者が力を入れて楽器を叩いているところでも

力強さが感じられなかったりします

反対に小さく演奏しているであろう音が大きく調整されていたりして

音楽全体の音の幅がすごく狭くなってます


上記のメリットとデメリットの部分に少し矛盾を感じるような記述があります

音が細かい

っていってるのに

小さな音がつぶれる

って書いてるんですが

確かにどっちも感じることなんですね


高音質なCDを使っているんで

細かかったり小さな音は聞こえるんですが

先ほどのダイナミックレンジの話に理由があって

本来小さな音であるはずの音が音量を上げて収録してあるので

本来かぶらないはずのほかの楽器の音とかぶってしまって

お互いつぶしあって濁って聞こえるんです


ZARDの初期のCDが好きでよく聴いていたんですが

今回のCDと聴き比べてみました


AL「もう探さない」

このアルバムすごい好きなアルバムなんですが

今回のCDと聴き比べてみると

やはり楽曲の力強さがまったく違うんですね

「素直に言えなくて」

を聴き比べても曲の印象がまったく違うし

いかに今回のものがアクセントがついてないCDなのかわかります

楽器の音もまるで違って聴こえます


感動的に心に訴えるような曲を聴きたいのなら

間違いなくオリジナルの方のCDを聴くことをお勧めします


今回の聴き比べで

ほかにも何曲か聴き比べました

上記の

「素直に言えなくて」

それと

「Good-Bye My Loneliness」
「Forever you」
「今すぐ会いに来て」
「こんなに愛しても」

も聴きなおしてみましたが

すべて昔のオリジナルの曲のほうが

「音楽」として感動的に聴かせてくれました


ただ

最初にも書いたように音質を最優先される方には

今回のものは素晴らしいアルバムだと思っていただけると思います


自分としては

高音質CDのスペックだけに頼り切った音質になっていて残念です

某サイトのレビューで

自分のオーディオセットではほとんど違いを感じられなかった

という人が2,3人いたかと思います

自分もそう感じた一人です

自分は反対に後退したんじゃないかと思うほどでした

最新のCDと最新のリマスタリングでこの程度なのかよって

こんなつまらん音が最新?


ハイレゾ世代に向けたリマスタリングだったんですかね

もっとエンジニアの人が

楽曲を楽しめるように作ってくれていたら

伝説に残るようなアルバムになっていたと思います


確かに昔のアルバムみたいなワクワク感は感じられないアルバムですけど

収録曲は素晴らしいので

ヘビロテするアルバムになると思います


今回レビューを書くにあたって粗探しするみたいに聴きましたけど

普段はそんなこと考えずに聴き流しますから

普段聞くにはこのアルバムでも充分です


ただ昔の初期のころのアルバム聴いたことない人には

1回聴いてみてほしいですね


最後に

このアルバムに

ZARDのMVのDVDの発売の告知が入ってました

前にMVを収録したソフトが発売されていましたが

どのMVも中途半端な

ダイジェスト的な収録でしたので

今回はすごく楽しみにしています

できればブルーレイにしてほしかった