12月中旬を迎えるにあたって
サピックス生であれば最後の合格力判定サピックスオープン(合判SO)、四谷大塚生であれば最後の合不合判定テスト(合不合)が先週末に終わり、いよいよいわゆる持ち偏差値が確定してくる頃かと思います。
日能研生はまだまだ模試は続くようですし、早稲田アカデミー生は志望校によっては年明けからNNそっくりテストゼミが始まる方もいるでしょう。サピックス生、早稲田アカデミー生でも筑波大学附属駒場中学だけは学校別模試がまだ残っていますね。
いずれにしろ、入試本番に向けての立ち位置というのが見えてくるタイミングなのかなと思います。
少なくともサピックスでは6年生で受験した合判SOの平均値を持ち偏差値として捉え、志望校や併願校の選定に重用しています。重用する理由は恐らく結局一番相関が高いからだと思われますし(結果偏差値なので当然ですが)、実際に複数回の平均値ですから試験毎の成績のブレ幅もある程度吸収します。
以前別記事でもお伝えしたとおりこの持ち偏差値の使い方、捉え方には注意する点は色々ありますが、一つの指標としては重要なものです。
4年生、5年生と6年生時の偏差値の比較
これも色々言われるところだと思います。
先取りしていた子どもは高学年になるにつれ周りが追いついてきて偏差値は下がっていく。サピックスは高学年になるにつれ、塾生の入れ替わりが起こり、相対的に偏差値が下がっていく、など。
私が見聞きした内容はこんなところですが、面白いのは高学年に進むにつれ偏差値が外部要因で「上がる」とした情報が無かった事です。当たり前ですが偏差値は相対評価ですので上がる例も無ければ辻褄が合いません。なので、こういう情報は参考として捉え、冷静に考えることが必要ですね。
我が子は4年生、5年生、6年生と学年が進むにつれ偏差値自体は上がってきたタイプですが、問題の難易度、相性や受験生の集団によってもバラつくので6年生まではあまり偏差値は気にせずやっていた気がします。息子の方がその傾向は顕著で、どちらかと言うと得点率を毎回のテストでは気にかけていて偏差値、順位はあまり気にしていないようでした。
持ち偏差値をどう捉えるか
私は持ち偏差値を基準として併願校の選定を行うべきという考えです。もちろん校風、通学時間など学校志望の理由はそれこそ色々ありますが、合格の「可能性」を偏差値で冷静に判断する事は必要かと思っています。
一方志望度の高い学校に対して持ち偏差値がどうこうというのは気にしてもしょうがないのかなという考えです。行きたい学校に向けて努力を重ねてきたのに受験すらしないと言うのは本人も納得がいかないでしょう。どの学校も現実的には50%偏差値から5以上持ち偏差値が乖離している場合は合格の可能性は低いと言わざるを得ませんが、受けない理由にはなり得ないと思っています。もちろん合格に向けて努力してきた前提です。何も対策せずに「もしかしたら」の合格はこの偏差値の乖離では多分起こり得ません。
うるせぇ
聞こえねぇ
弱音はまだまだいいでしょ
ここじゃ
止まれねぇ
ウダウダ言う暇ないでしょ
【マイル feat.Gotch】SATOH,Gotch
ふわふわしていた立ち位置が「持ち偏差値」という形で確定して、気持ちが沈むか、気持ちを上げていくか、のわかれ道です。これって持ち偏差値が志望校に届いているかなどは関係なく本当に気持ちの持ちよう次第です。
30年以上前の私はそれこそ志望校の80%合格偏差値に全然届いておらず「やば、でも過去はもうどうしようもないからやれる事やるか」と妙に腹が据わった記憶があります。