今この時期に考えられる事なのか
私のブログでも散々、11月からがラストスパートだ、11月はストレスのピークだなんだと少し11月にフォーカスしている格好になっています。
年明けの1月には入学試験本番が始まり、始まりだしたら最後まで一気に走り抜ける感じになります。だから単純な話として11月のこの時期くらいしか落ち着いて考える時間も取れないですし、モードを切り替える最後のタイミングだと思っているからです。様々な模試の結果もちらほら集まりおおよその成績というか立ち位置も見えてくるからでもあります。
物騒なタイトル
中学受験の「終わり方」という、ある意味物騒なタイトルです。もちろん受験校全てを合格して結果という点では完璧に終える方もままいますが、ほとんどの受験生が想定の内外は別にしろ不本意な結果をもらうケースが発生します。それらも含めてここまでの「中学受験」という長い道のりを上手く終わらせ、中学生という新しい生活を始められるように準備をするのも親の役割の一つなのかと思います。
何故かと言うとそもそも中学受験を始めたきっかけは親の誘導が少なからず影響力を持ったはずですから、良い終わらせ方を演出するのも親であるべきと考えるからです。
演出と言ったのは、入学試験自体は受験生である子ども自身が臨んで結果を持ち帰るもので外野がどうこうできるものでは無いのですが、その結果を含めて中学受験を良きものにできるかは周囲のサポートの仕方や心持ちが重要だと思うからです。
ピーク・エンドの法則
有名なピーク・エンドの法則は一つのヒントです。
簡単に言うと人間は自身の経験をピーク(絶頂時)にどうだったか、と、その経験がどう終わったかで多くの部分を判断すると言うことです。
中学受験は長い道のりを歩んできたにも関わらずピークとエンドがほぼ同一のタイミングでやってきます。仮に新小4(小学3年生2月)から通塾したとして、約3年間、1000日に及ぶ準備期間に対して本番は長くとも2〜3週間に過ぎません。割合にして2%程度に集約されるものです。
ピーク・エンドの法則に則れば、この本番の時期を万全の状態で乗り切ること、少なくともやり切ったと思える事で中学受験の印象はかなり良いものになるのではないでしょうか。
何を心がけるか
非常に単純だと思います。
結果によって感情を揺さぶられず、決めてあった選択肢をルールに基づいて淡々と処理をしていく。
入学試験が始まって以降の合否の結果をどのタイミングで確認していく、共有するかは家庭ごとの雰囲気や子どもの性格などで異なるとは思います。但し結果如何で以降の行動が変わるケースも多々あるのも事実です。早めにルールを共有しておくのも無駄な混乱やミスを減らすには有効だと思います。本番はどれだけ準備をしていても想定外の事が起こりがちですので、考えることを極力減らしておきたいです。神経がずっと張り詰める状態になりますので想像以上に疲労が蓄積します。
そして一番大切な事はどのような結果であれ、その頑張りを称える事かと。ラストスパートは悲観主義で、と申しましたが入学試験始まってから終わるまではとにかく明るく前向きな空気を作りながら突破したいですね。
子どもは大人の表情とか良く見てますよね。仮に不合格になったとして、残念ではありますが別に悪い事をした訳ではないですよね。
納得できてることなんて
ひとつもないよ
なにがなんなのか分からない
ちゃんと説明してよ
私のどこがダメだった?
私の何がダメだった?
そんなことも分からない
どこがダメだった?
【終わり】SHISHAMO
入学試験本番、その結果、いずれも一番責任を感じて苦しくなるのは受験生本人である子どもです。人生を俯瞰して見ればただの通過点に過ぎない中学受験も子どもにとっては長く取り組んできた最終到着点に思えてしまいます。