最終的な結果

i-padへの道、最終話です。

決勝大会から2日後の夜に出張帰りの新幹線だかで、ふいに「i-padとったよ」と息子からLINEが来て、え?もう?と驚いたのを覚えています。WEB画面を確認すると、決勝進出時は50音順でしたが、決勝大会の結果は順位とともに発表されていました。

サピックスではテストを受けてわずか2日後に結果が出ることはありません。サピックスに子どもが通われている方には共感いただけるかとは思いますが、他塾の試験の結果の開示の早さに驚きませんか?普段サピックスのペースになれている私は全統小にしてもそんなに早く結果が出るとは意識していなくて虚を突かれた思いでした。

受験者数こそ少ないものの、記述中心のテストで、当日に提出した課題作文の評価込みでこの時間軸で結果を公表してくるあたりさすが四谷大塚だなと感じました。


意外な成績

WEBでの確認の数日後に再び受験した四谷大塚の校舎に赴き決勝大会の成績表と決勝当日に学年別に撮った記念写真が額装されたものを渡されました。当時はこの写真の50人の中に同じ学校を受ける仲間がいるのかな?とぼんやりと思っていましたが、中学入学後に分かったのは受験者どころかクラスメイトが居たという事実です。

その後別室にて校舎長同席のもと決勝の試験の成績の振り返りを行う事になりましたが、これまで得意としてきた算数、理科よりはむしろ苦手としてきた国語の成績の方が相対的には良いと言う内容。校舎長からも「国語が得意ですか?」と言われて親子で顔を見合わせるといった珍事も。ほんと1回だけの試験では成績はどうにでもでるなと思った次第です。

因みに息子が苦戦してた例の課題作文にも採点がされ順位も出るわけですが、その順位は最終的な総合順位とたまたま同じであったので、ある意味可もなく不可もなくi-padへの道のりの足を引っ張る事は無かったといった感じでした。

その後は決勝大会当日に案内を頂いた特待制度の詳細説明と、i-padは決勝大会の褒章である旨書かれた銘板の貼付に時間を要するので渡されるのはまた後日という説明がされた上で解散となりました。


後日談

決勝大会から数週間過ぎて、いわば忘れた頃にi-padの準備ができた旨連絡がありました。再び四谷大塚を訪れた際にi-padの受領と併せて、短い間でしたがこれまでの感謝と特待制度については辞退させて頂く旨を丁重にお伝えしました。

我が子が予習をきっちりできない性分なので通塾の候補から真っ先に外した四谷大塚ですが、教材(予シリ)の完成度と各種データの充実度、あと何より先生方の子どもへの接し方、校舎の雰囲気が良いなぁと数回訪問しただけでも感じました。

※サピックスが悪いと言っている訳ではありません。


成績がどうであれ最後の受験と決めていた全国統一小学生テストで有言実行を果たした息子でしたが、この経験が相当嬉しかったようですね。机の上には中学入試が終わるまでの長い間、あの集合写真を飾っていました。



覚えていられるのはほんの一握りさ

最後まで握っていたいものを探そう

この広い宇宙で輝き探してる

僕らはスターゲイザー

眺めるだけじゃ足りなくなったんだ

【月面着陸計画-Moon Landing Plan-】tuki.



最初、息子が「全国統一小学生テストで決勝大会に出てi-padを貰いたい」って言ってきた時は、きっかけがどうであれ自分の意思を持つのは良いことだ、くらいの感覚でした。

でも彼にそう思わせた友人がもたらした「きっかけ」こそが大切なのかも知れないと全統小に真剣に向き合え息子を見て思い至るようになりました。

中学受験もそうですが、なんでも良いので色々な経験の入口になる「きっかけ」が掴める事が若い頃には必要ですね。