ベースロードという概念

ベースロード電源というのはエネルギー事業者において、昼夜や季節の変動に関わらず安定的に供給ができる電源を指します。特徴的なのは(変動費が)安価であり安定的かつ継続可能性が高い事です。原子力発電や水力発電、石炭火力発電をイメージしてください。
ベースロードに相対するものがピークロード電源、ピーク需要に応じて稼働させる電源の事です。余剰電力を使用して水を汲み上げておき、必要に応じて発電する揚水式水力発電所などが挙げられます。
電力会社は需要のピーク時にも停電を発生させないよう、かつ、安定的に電力を供給する為にこれらの特徴のある電源を組み合わせて事業を行ってます。

中学入試の問題構成

中学受験においても入試では様々な設問で構成されていますし、学校毎または年度毎にも多少の傾向はあれど概ね難易度が異なる問題の集合体である事が多いようです。分かりやすく言えば「基礎」「応用」「発展」みたいな区分で織り交ぜて問題が構成されているという事でしょうか。
もちろん小問ごとに回答への誘導があったり、配点も設問ごとに異なりますので一概には言えませんが、この「基礎」とされる部分をしっかり得点できる事が最終的には合格には重要になります。学校によっては「基礎」の割合も多い学校も。少なくとも「発展」の得点は運試し、と割り切っても良いのかも知れません。

中学入試のベースロード

中学入試におけるベースロードは「基礎」と「応用」の半分程度の範囲かと思われます。ここがしっかり安定的に得点できれば大半の学校には合格できると思われます。
基礎の範囲は様々ですが、項目で言えば算数の「計算」、国語の「漢字」「語彙」「ことわざ」、理科の「科学の計算」「物理の計算」、社会の「地理(地形)」なども含むでしょうか。確実に出題されるところで失点はしたくないですよね。もう10月になってるのに基礎固めしている時間など無いとはつい思いがちですが、逆にこの時期になっても出来てないのであれば急いで取り組んだ方が良いです。
なぜなら、やる事が単純で稼働を積めば大抵解決できるからです。サピックスであればコアプラスですね。

入試におけるベースロードの積み上げ

周囲が気になって志望校別特訓、過去問を完璧にこなさなければいけない、本番慣れも含めるとなおさらそうだ、と不安に駆られますが、ここは基本に立ち返って穴を埋めた方が良いかと思います。
過去問はともかく、志望校別は塾の授業でやってくれますし、ただでさえサピックスなんかは志望校別特訓が多くの志望校(受験生)にとってオーバースペックとも言われます。これらのいわゆる中学入試における「ピークロード」まで賄う必要は本当にあるのでしょうか?残りの時間が限られてきた中、その要否については慎重に見極めることは大切です。難易度もピークな問題に注力しない事は決して志望校や難関校を諦める事とは同義ではありません。

まず子どもの穴がどれくらい大きいのか、深いのかをしっかりみつめたいです。基礎の分野の穴を塞ぐのはすぐにでもできますし結果も割と早くついてきます。穴がどんどん塞がれば分野を増やし、ベースロードを高めていけば良いと思います。

周囲に流されない

どうしても各種模試、過去問を解くと「合格最低点まであと何点」と判別されたりしてその不足分に注目して焦ります。当たり前ですが本番の問題はまた別物で、事実SOや合不合、NNのテストで安定的に成績を維持するのは困難です。そのようなテストのたびの一喜一憂よりも確実に得点できるところで1点も落とさない積み上げの方が成績は安定しますし合格に近付くと思います。


Hey yo,Yu
問題が多すぎるどのlifeも既に
Unbelievable,biggie
いつの世界も憂い 探してる何か
それを見つけるまでの日々
俺の生業 正気じゃいられない分かるだろ
【Wind Rise】KEIJU,JJJ


解き直しという過去を振り返ることをしつつ、先にも進まないといけない。穴を埋める。問題は多すぎます、既に。