日々中学受験の伴走お疲れ様です。受験生である6年生にとっては秋分の日の今日もお休みでは無くて模試だったり家庭学習だったり休まる日も無いのではないでしょうか。

とはいえ、すっかり日が暮れるのも早くなり、耐え難い日中の暑さもだいぶ和らいできています。

勉学の秋は模試の秋でもあります。めくるめく模試の結果に一喜一憂しないようにしたくないというのは頭では分かっていてもなかなか難しいものです。そこはやはり事前にあの模試はああなんだ、という心構えができているとまた違うとも思います。

別記事にて「『学校別サピックスオープン(SO)』の結果は気にしない」と言いましたが、学校別SOと似た立ち位置の早稲田アカデミー主催の「NN志望校別オープン模試(NNOP)」の方はどうなんでしょう。

そもそも早稲田アカデミー、四谷大塚に通い志望校がNN設定ある子どもは高い確率で受験するのでしょうが、サピックスを始めとした他塾生は受ける子と受けない子に分かれると思われます。かく言う我が家も学校別SOが始まる前の6年生の夏にNNOPを1回だけ受験しています。

理由は簡単で家庭学習をあまりしないし、試験が無料だったからです。家でダラダラするくらいなら、模試で過去問1回分集中してこなそう、というイメージで参加しました、どうやら解説授業もあるとのことで。

試験形態への不慣れもあるのでしょうが、NNOPを受験した息子に言わせると「かなり難しかった」と。実際、結果を見るにかなり苦戦した様子が伺えます。「合格」判定ではあったものの得点率が非常に低く、その難易度に驚いた記憶があります。

NNOPの約1ヶ月後に実施されたサピックスの学校別SOの結果と比較してもその差は顕著です。受験者数は学校別SOの方が多く、過去の入試結果と比較しても数だけで言えばほぼ同数、得点率に関しても受験者平均を過去入試と比較しても近しいのは学校別SOの方でした。

これをもってどちらの模試が優れているとかの比較をしても意味は無いですし、専門家でない私が言えることはほぼありません。ただ両塾の模試に対するスタンスの違いが現れているのかなとは思います。

端的に言ってNNOPの方は敢えて本番より難易度が高い問題を課す事によって成績上位層の更なる奮起を促すのと同時に入試本番時にいつもより「解ける」安心感を与える意図があるのではないかと。

一方、学校別SOはある意味フラット、冷静、冷徹に合格判定のみに徹した位置付けの模試。そもそも回数自体も少ないですし模試に力を入れるよりはSS(志望校別特訓)に力を入れよ、というメッセージかもしれません。

あくまでも私の主観に過ぎませんが、そんな感じがしました。ですのでNNOPで良い成績を取る子供は本番でも多分大丈夫ですし、年末のそっくりテスト5本勝負もその余勢を駆って突き進めば良いと思います。成績こそ振るわなくても「今度こそ」という反骨心の強い子どもも合っていると思いますのでNNOPによる鍛錬が期待できます。

逆にそうでない子ども、NNOPの成績が良くない上に「もうダメだ」とか言いがちな子どもは次回以降受験せずに志望校別特訓を積み重ねる方が賢明かもしれません。また、NNOPの成績がそこそこ良くてもあまり「感じない」子どもも受ける意味はあまり無いかもしれません。自塾の授業、課題、試験の解き直しに時間を費やす方がやるべき事も整理できて最終的な力にもなるかと思います。

結論としては似たような模試と言えども塾のカラーが出るので、その点も考慮してスケジュールを組む必要があるかなと。不安から様々な模試などにセカンドオピニオンを求めがちになりますが、9月以降は忙しいので特に注意が必要ですね。


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

逃げる夏を僕ら追いかける

追いつけたことなんて一度もないのに

目に映らぬ速さで青色を超えてゆく

君が笑うか分からない

でも 心が揺れた

【BLUE SOULS】A_o

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−


秋分の日を過ぎると昼よりも夜が長くなります、冬至までどんどん夜が長くなります。秋の夜長に独り無駄に悩むのはやめて、逃げた夏には追いつけないので秋には冬の準備をしましょう。