あたりまえと言えばあたりまえなのですが、入学試験をくぐり抜けて合格した学校に入った後でも各種の試験は続きます。学校によってカリキュラムが異なるので一概には言えないのですが、恐らく多くの学校が中間試験、期末試験、といった形で年間で5回くらい大きな定期考査を設けているのではないでしょうか。

もちろん規模の小さな確認テストや週例での試験もある学校はあるとは思われますが、学校の滞在時間が少なくなる、いわゆる「試験期間」に該当する試験の機会はそんなに頻繁ではないでしょう。

これまでの性か親としては成績評価の方法や学年内での順位などが気になると思いますが、当の息子はあまり気にせず日々楽しんでいるようです。学校側も中学1年の間はあまり順位とかを気にしすぎないような配慮をした形になっています。具体的には考査の対象となる各教科別に評点をつけ(10点満点)、試験全体の評価は各教科の評点の平均点で示した上でその評点(例えば7.5みたいな)をある一定の幅に分けて分布を表すにとどめています。

ですので個人の順位や偏差値などは不明で、学年の中でのおおよその位置がわかるくらいです。

ただ、そのような評価方法の中でもなぜか成績最下位は伝統的にある称号を以て揶揄というか賞賛される文化があるようです。アーサー王伝説にならいクラスの試験での最下位は「クラスアーサー」、学年最下位は「学年アーサー」と称するようです。前述のとおり具体的な順位や個人名は不明ですので、いずれの「アーサー」も自称というのがポイントです。嫌なら自ら名乗ら無ければ良いし詮索も特にされないみたいですね。

息子の通う学校と私の母校は異なりますが、思い起こせば自分が中学生の頃は成績上位(全体の25%程度)は氏名がその成績とともに一覧になっていたので皆の知るところになったのですが、自分を含む成績下位層、中でも最下層は冗談半分で「成績最下位はお前だろ!」と言い合っていました。もちろんアーサーなんて洒落が効いたものではなくストレートな物言いで、例え最下位が濃厚だとしても自ら明かすことなんて無かったですが。

個人的には大学受験まで6年もあって僅か半年前に受験を終えたばかりなので、試験の成績に向き合うスタンスはそれくらいの余裕があっても良いのかなと思っています。中学高校時代は勉強も大切ではありますが、それ以上に大切な事もそれこそたくさんあると思っています。