中学受験の成功とは、後悔しない中学受験とは?って中学受験が終わってしばらく経って思い返すと、ある事に思いが至りました。それは万全の体調、メンタルで試験本番に臨む事ができたのかに尽きるのではないかという事です。

私だけかもしれませんが、中学受験に少しだけ関わった親として一番嬉しかった瞬間は息子が晴れ晴れとした表情で元気に第一志望校の試験会場に向かっていった時です。きちんとこの場(試験会場)に立てた、良かった、とそれだけで何とも言えない感情が湧き起こったものです。振り返ってみても第一志望校の合格が判明した時以上に嬉しかったのではないかと思います。

どこまで勉強を積み上げられたか、我が子は大丈夫と思っているのか?というようなメンタル面は本番直前はそんなに重要ではありません。何故ならどう切り取っても受験生誰もが相当な努力をしてきていて、それなりの自負を持っているからです。

ただ、体調不良はなかなか誤魔化しもきかず、万全でないとどうしても弱気になりますし、何より試験問題を解くのが辛いです。最悪は受験自体ができないということになりかねません。

ご存知の通り、首都圏、特に東京都、神奈川県は多くの学校が2月1日から5日の間の僅かな期間に1回ないし数回のタイミングでの試験で入学者を決めます。それまでにどんなに塾や模試での成績が良かったり、過去問で高得点が取れていても合格には全く関係が無く、たった数時間で勝負が決まるシビアな世界です。しかも自分がベストを尽くしても他の受験者の方が成績が良ければ不合格になります。

繰り返しですが、勉強についての「やれる事はやった」という自信を持たせるモチベートは割りと簡単に出来ると思います。例えば一緒に受験勉強に取り組んできた塾の先生による本番直前の激励電話(サピックスの我が家の場合は1月31日夜にありました)の威力は抜群で、きちんと受験本番にむけて最高潮にアゲて頂けます。

但しこれも体調万全である前提ですので、やはり親としては本番に向けた子どもの万全な体調作りへの準備がかかせません。一般的に言われている準備項目をどれだけ忠実に遂行できるかだと思います。我が家の例を示しますとともに反省も含めて振り返ってみて、秋口から本番に向けて時間をかけて取り組むのは思いつくあたりでは以下ですかね。


・生活リズムの正常化、最適化→早寝早起き、決まった時間に摂る3回の食事と入浴、デジタルデバイスとの接触時間を減らす など

・5S→整理、整頓、清掃、清潔、しつけ(習慣化)の徹底

・感染症対策→手洗いうがいの励行、要すれば予防接種、「処方薬」の準備、入手

・本番時想定の服装(レイヤードの訓練、靴の履き慣らし)の準備や購入、我が家の場合は同じ組み合わせを複数セット用意しておきました


まず、とにかく早く寝ましょう。遅くとも23:00。我が家は幸いにも通塾時間が短かったので帰宅後は最低限の解き直しをして即効入浴→髪を乾かす→歯磨き、で22:30就寝を目標で調整していました。お風呂はその時間に空けてあって、同じ時間帯はなるべくテレビもついていない状況。寝る時間優先で、解き直しできない分は無視。この辺りはかなり賛否あると思いますが、どうせ疲れた身体でダラダラやっても意味なしと割り切りました。

5S、我が家の場合は前の2S(整理整頓)はできず、でも残り(清掃清潔しつけ)はなんとか最低レベル。こういうのこそ付け焼き刃ではどうにもなりませんね、生まれてからの環境要因大です。

感染症対策、万が一この時期にかかった際は「免疫できたかも(本番の頃にはまた別の型の流行でしょうが)」「訓練(必要?)」くらいに考えましょう、塾を休むことになる焦りは生じますが。

服装、特別こだわりがない息子の性格が幸いしてか、一番お気に入りで着心地が良い組み合わせを連続して着ることに恥じらいもなく。女の子だとそうはいかないでしょうね。


あくまで一例ではありますが家族一丸となってこれらの準備を楽しみながらできるのは今くらいまでです。スケジュールが大きく変わる9月を機会にして取り組みたいですね。因みに我が家の場合は、早起きについては当の受験生である息子に関しては実現せずについに本番を迎えましたが。可能な限り意識はしていきたいですね。