なぜあの夜、2階の私の部屋に上がる外階段の途中に突然現れて、
足元でお腹をみせながらクネクネしていたのか。
クネクネ。

そういえば、今もよくやってるね。
一応首輪もしてたし(今は嫌がるくせに!)
足や体はぜんぜん汚れていなくて、長期間さまよっていた風でもなく。
「入るか?」って玄関開けたら、そこにシジミ姫がドーンと
シャーシャー!と威嚇付きで座っていたのにもかかわらず
平然と入ってきて、ちょこっとシジミ姫のご飯を食べて
すぐに私のベットに上がって熟睡。
(ベットが寝る場所と知っているんだ・・・)
どう考えても外猫とは思えない。
ただ、猫風邪で目だけはすごいことになっていたので、
とりあえず一晩泊めて翌日近所の病院につれて行くことに。
残念ながら病院では見覚えがないと言われて、
交番と保健所に迷子を預かっていることを連絡。
その間にシジミ姫が天国に行ったりして、
3ヶ月後、はれて家族となったのだが・・・。
アサリン、本当はどこから来たの?
「記憶があやふやで・・ここがおうちでいいです」

最初から膝にのるのが大好きで寂しがりやだったよね。
そういうところ、変わらないんだよなー。
避妊手術してるかどうかわからなかったから様子見してたら、
やっぱりシーズンが来ちゃって大鳴き!

「その節は、ご迷惑をおかけいたしました」
ほんとだよ。あの時は寝られなかったよ。
ミルクと龍之介は、だいたいのことはボランティアさんに
事情を聞いて知っているけど・・・。
ミルクは「ねずみ取りシート」にひっかかって、
保護センターに来たんだよね。
「一生の不覚でした」

一生懸命オリーブオイルで、ミルクの体から粘着テープを取ってくれた人は、
それからすぐに赤ちゃんが生まれてお母さんになったんだって。
いっしょに成人式を迎えられればいいね。
龍之介は一度引き取られたのに、右目が腫れてきたからって
また保護センターに返されて来たんだって。
病院の薬でちゃんと治るのにね。

「猫を見る目がないよな」
君はなかなかのイケメンだと私は思うよ。
ただ、そのKYなところが問題なんだよなー。