その様子を見た母親が、夫に、
『何故結婚したの?』
と静かに聞いていました。
その傍で、私は涙を流しながら夫のLINEの内容をずっと読んでいました。
悲しむ母親、ひたすら黙っている父親、説教されても表情は怒っている夫、号泣でスマホを見る女。
部屋は修羅場と化していました。
そこで気付いたのですが、私が写真を撮った女性は『あんり』ではありませんでした。(加工アプリの闇ではなかったです)
LINEのやり取りから『さとみ』という女性であることがわかりました。
それだけに収まらず、『まゆか』という女性もおりました。
さらに言うと、いつも喧嘩の原因になっていて、ブロック消去させたはずの、大嫌いな女友達まで蘇っていました。
全部のメッセージを見たわけではないのですが、
『あんり』は元女友達のようで、
『さとみ』『まゆか』はマッチングアプリで出会ったかのような、敬語でのやり取りもありました。
私が1番ショックを受けて、許すことが出来ないと思った内容は、『まゆか』とのやり取りで、
『お母さんってどんな人?』
『クッキー美味しかった?』
『子どもができたら結婚しようね♫子ども好きだし!』
というような内容を送ってきていて、ここに書けないような生々しい写真や、やり取りがあって、夫が既婚者だとは全く知らない様子です。
『全然連絡返してくれないし、こんなの付き合ってるって言えない』
『もう連絡してこなくていいから』
『返事もしないの?』
と一方的にメッセージが来た後、
ーーまゆかさんをブロックしましたーー
と、一昨日の日にちが表示されていて、
私は絶句しました。
不倫相手は1人だろうと勝手に思っていました。
『出来心だった』として片付けるには出来すぎだし、『真剣な恋愛』をしているなら不倫相手をあんなタイミングでブロックしたりはしないと思いました。