思い出の蕎麦を食べて、帰宅しました。


そして夕方までダラダラしていると、母親から『もうすぐ着く』と連絡が入りました。

インターホンが鳴り、夫に出るようお願いしました。


夫と私の両親が部屋に入ってくると、目の前でスマホアプリのボタンを押し録音しました。



夫は、訳がわからないといった様子で、無言で私を見つめながら座りました。



そしてこれは後に、


『俺はあいつに陥れられたんだ!』

と供述しています。



陥れられたとは・・?


まるで私が、別れさせ屋に依頼してハニートラップを仕掛けたかのような口ぶりです。



やり方が卑怯だな?と言われたらそうだな、とは思いますが、陥れたか?と聞かれたらそうじゃないと思います。



もし陥れるなら、可能な限りお金持ちを探すし、5年も交際せずに、どうにかしてスピード婚していると思います。



何故不倫をしておいて、ここまで被害者ぶれるのか・・・。



と文句を永遠と書き殴りたい気持ちを抑え、
話は戻りますが、


まず、夫以外は全員正座で座りました。


その異様な雰囲気を感じとったのか、夫は私を見つめたままずっと無言でした。




そして、『あなたは私に隠していることがあると思う。正直に言って欲しい』と言いました。




『えっ?!何が・・・?』と、本当に心当たりが無さそうな顔で答えました。



『隠してることあるよね?』


『ん??無いけど・・』


『最後に聞くけど、本当にない?』と、


だんだん悲しくなってきて、涙を浮かべながら聞きました。


『本当にない』



と言い切ったので、そのタイミングで、自分のバッグからプリントアウトした例の写真を持ってきて、夫に見せました。



すると、慌てて正座し、


『ごめんなさい!!』


と言いました。



ずっと一緒に過ごしてきましたが、問い詰めた時に、『ごめんなさい』と謝ったのは初めてです。


そして、『相手も話し合いに呼ぶからスマホのロックを解除して渡して』
と言いました。




夫は大人しく従いました。




電話帳を開いても、名前が見当たらない。
こんなところだけ小細工しやがって、とLINEを開き、『あんり』を探したのですが、






『あんり』だけではありませんでした。







上の方にメッセージがあったのは、確認するだけでも2人以上いました。


プレビューに表示されたメッセージには、ただならぬ内容が表示されています。



私は悲鳴をあげていました。



すると夫は、見ているものを察したのか、『お前、やめろよ!!』と怒鳴り、スマホを取り返そうとしました。私の親など視界に入っていないようです。



すると私の母親が、『ちょっと!』と大きく叫び、ハッとした様子で夫は座りました。





が、鬼のような顔で私を見ていました。