私の家族、親父にお袋に最愛の妻由美子

安らかに成仏し安眠しているお墓の中は市が整備している霊園です

天候のせいもあって伸び伸びであった骨壺から納骨袋への移管です

指定した時間前に到着すると既に係の人が拝石を動かしてカロート室から出そうとしていました

 

これでもう骨壺の中に結露で水が溜まるという可哀想な事は無くなります

通常は納骨の際に直接納骨袋へ入れてあげるのが多いそうです

係員に聞いたらここまで溜まってしまうのは長い年月だそうでした

そう言えば親父は平成13年、お袋は翌年でした

後を追う様に同じ月命日とは

と言う事は私も由美子と同じ月命日になるでしょう いいんですそれで

 

20年以上も経過すれば水が溜まるのも仕方がないです

開けて抜いて頂いたので一安心でしたが、ならばすぐに納骨袋へ入れてあげなければ

そう感じた訳です

 

墓石屋に電話して袋が三つになりますので今後の事もありますから袋へ入れる際に名前を書いてあげたいのですがと尋ねました

大したもんですね 喜びますよと言ってます

単に氏名ではなく戒名を書き入れてあげようと思いました

 

妻由美子です

 

親父

 

お袋

 

その場で即座に記入したものでもっとキチンと書いてあげたかったです

移管前と同等に頭蓋骨と喉仏を一番上にしてあげます

 

 

わら灰を敷き詰めた線香置きにすぐに線香を焚いて読経しました

般若心経です

今後水の侵入は皆無ですから親も由美子も大変安堵している様子でした

残りはコーキング剤で目張りをして貰うだけです

 

 

ひと通り終わり代金を支払い墓石屋さんがお戻りになられた後に私は跪いて般若心経を三度読み上げ線香を手向けて親と妻への想いの丈を声を出して伝えました

それしかもう私にしてあげられる事が無いという地団太を踏む思いしかないです

 

これで供養と言えるのか自分を責め続け自問自答する毎日です

昨日用足しで車を走らせていた時に看板を目にしたラーメン屋さんや一般レストラン

 

由美子と何度通ったか数知れない飲食店でした

アレが好きだったよな、二人で笑いながら食べたっけなetc

涙で前が見えなくなりました

大の男が車中でボロボロ涙を流すなんて

でも妻が愛しいんです

 

脳梗塞で倒れてしまってから約一か月の間に妻も妻なりに頑張りました

昼夕付き添いで由美子の傍を離れず体を拭いたり着替えをしたり下の世話や人工肛門の交換と自宅介護時のための血栓予防のヘパリン注射も毎日病院でやってました

注射の仕方は妻の職業柄教わってましたので病院の看護師達も驚いてました

 

ある時、ベッドで横たわる妻が盛んに何かを訴えようとしてました

言葉が出せない不自由さに可哀想で可哀想で切ない気持ちでした

備え付けのTVの脇に買って置いた飲み物類かなと思って差し出すと由美子は首を振ってウゥと声を発し違うと表現してました

私も判らなくてじゃぁこれかなと違う飲み物を渡そうとすると再度首を振って必死に何かを伝えようとしてました

結局いろんな種類の水分補給ではなくて水 水が飲みたかったのです

ごめんな気が付かなくてと言うと私の言葉は理解しており少し笑顔を見せてもくれました

がん細胞により腹水もあってその圧力で食欲も衰えがちな日々

食事の時も盛んに何か訴えてましたが結局は茶碗に入ったご飯の量が多いと訴えてました

水分だけはしっかり摂らせてあげたかったです

 

トマトジュースやヤクルトなどは好んで飲んでくれてました

ヨーグルトを食べさせてあげると小さな子供の様に可愛い口を何度もパクパクさせて食後の感触を楽しんでる由美子でした

 

 

病院で持参する様に伝えられた妻用のカップや吸い飲み容器です

幾ら飲めたか目印のccも記入しました

吸い飲みでトロミ剤入りの水を飲む時は本当に可愛い顔して飲んでくれました

 

由美子の使用した物は依然として綺麗にして取ってあります

生活用品から洋服靴類貴金属すべてです

 

心無い親戚の奴らは整理したらどうか等と言います

鬼はこの世に居るものです

 

蕎麦屋さんでの食後の飲茶シーン

天婦羅定食&二八蕎麦を食べさせた時です

 

姿は見えませんが、私の妻由美子は常に私の傍で顔を肩に寄せています

我が家には妻がチョコチョコと栽培していたラベンダーが数か所にあります

5か所ですか

何で一か所にしないの?と聞くと点在した方が綺麗だもん いいの~と言ってました

確かに数か所に点在した紫色は綺麗です それ程水の心配も要らないですから

 

花屋に聞いたりネットで調べたりしましたが

花後は遠慮なく剪定すべきと答えが出ました

最初は指示通りこんもり山型にするつもりだったのがとてもそれ処ではありませんでした

一本一本枝を摘まんで新芽の出そうな葉の上を狙って切るのですがその数たるや

小一時間掛かりました

 

 

これは剪定後ですが嫌になるほどの枝を剪定するのは苦労しました

 

 

ブロック花壇下の箇所は日が当たらず枯れ枝の如くになってました

枝切狭みでスカっと切り抜きました これで風通し万全です

 

そう言えば先日ご紹介した「カサブランカ」

あれは実はよくよく観察したらスカシユリです

由美子と一緒に行って買ったカサブランカは何処へ??

こんなカサブランカあったかな スカシな筈ですが

しかしプランターのスカシユリは既に終わっているのではてなマークです

 

 

秋にはこの前買った本物カサブランカが4株開花します

 

妻が居たら聞きたかったです

これカサブランカってタグ付いてたから買ったんだよなと

由美子が微笑んで見つめています

 

まだ妻由美子の法要などは早い時期です

去る5月19日に百箇日の節目は妻を想い滞りなく行いました

もう二か月も経過してるなんて

毎月12日は私の妻由美子の月命日です

花を手向け好きな食べ物飲み物を存分に食べさせてあげて読経します

 

いよいよお墓の骨壺から納骨袋へ移し替えをしてあげる時が来ました

家族としては当たり前の行為であって素焼きでもないセトに入れて置く訳には行きません

あの時、親の骨坪の口まで溜まっていた結露の水

出してあげて良かった

 

まだ月命日は早いけど一寸お母さん連れて一泊して来るかと息子達と地元の旅館へ行きました

ここは親父が長年板長をして働いていた旅館です

社員の皆さんも充分ご承知で至れり尽くせりでした

 

妻への霊供膳もお願いしますと伝えると喜んでご準備差し上げますと言って頂いた

60cm四方はあろうお膳に山の幸海の幸が数多くあって由美子も喜んで頬張ってました

 

二の膳三の膳と次々と運ばれ私はもうギブアップ あれからもう食欲は無いので入らない

私はこれが一番口に合いました

 

妻が傍に居ますので名を呼び食べさせてやるからアーンしてと何種類かの食材を箸で運んでやった

もう目の前に妻が居てるんですね 小さなおちょぼ口を開いて笑顔が見えました

 

 

母さん居ないけど魂はずっと俺たちの傍に居るからなと息子たちに言うと当然だよと

食事を終えると二人共明日の打ち合わせの段取りでしきりに会社に連絡をしてました

 

 

LINEでやってた様子です

 

 

 

子供達には言えませんが未だに由美子が恋しくて涙を流してる私です

健常者のご夫婦が羨ましいです

当事者でなければこの気持ちはお判りになり辛いでしょう

夫婦揃って大好きなカサブランカが咲きそうです

 

 

他のユリは早めに咲くのですがこれだけは遅いです

由美子がくれくれもぶつけたり触ったりしないでねと言っている

 

 

 

 

 

 

リアトリスもかなり花を広げて来てる これ二人とも大好きなんです

毎年ガンガン増えて来ているので嬉しい限り

 

 

鳳仙花もやがては種を周りに撒き散らすでしょう

不思議な花です

妻の笑顔を感じます

 

 

 

余っていた種を薔薇のプランターに飾りで植えました

向かいの婆ちゃんは変わった薔薇だよねと言ってます まさかね

 

もうすぐ月命日 二人の息子が我が家に揃います 

頑張れ主任と設計監督よ

 

 

妻のお墓に焼香をしてから妻の実家に急に行きたくなりました

虫の知らせですか

 

母親が既に92歳となり施設に入っていましたが心不全の疑いがあるとかで系列病院へ搬送されてました

姪っ子がそれを知らせ92歳も生きたし余命措置は心臓マッサージは骨折するのでやらないで欲しいと告げたそうです

姪っ子は妻と同じ看護師です 

 

誤嚥性肺炎とか出る可能性もあるしそろそろお迎えが来ちゃうかもと話してた

昨年は実の兄、今年は由美子に続いて母さんまでそうなるのか

あの家は一体

昔先代の爺さんが自分の土地に祠を建てたはいいが酔っ払って小便を掛けたり火を点けたりしたそうな

極め付けは母にまで火を点けた

私は会ってはいないが会ってたら一発二発は行ってたと思う

 

古い母屋の水回りもそのまま残しトイレ基礎もそのまま残していた家

中途半端な池作りもそのままです

残してはならん事例です

 

 

我が家は我が家で守ればいい 

息子達もしっかり社会に適応した生き方をしてるし私はその点は心配はないです

 

おかげで由美子にまで被害が出てしまった 家系ってのは恐ろしい

 

実家で掃除を行う由美子です

私はやってるんじゃないと怒りましたが

 

どんなに強くとも綺麗な花であってもやがては枯れ果てます

茎の細めの花などは速攻で絶えてしまう

 

同級生の葬儀社&花屋の社員達もこれからは益々大変でしょうねと言ってます

室内ならまだしも、屋外の墓地に供花するのはこれからは躊躇ってしまうほどです

私なんかは朝昼晩3度冷水と栄養剤を入れ替えてますが、それでもダメになってしまう花は多いです

 

見渡すと結構造花を入れていらっしゃるお墓が多い 当然なんでしょうね

区切りの日だけに生花を入れる 

 

我が家の由美子と親の仏壇へ捧げている花に先日金魚草を挿してみました

確かに綺麗で可愛らしくて由美子も大喜びしてる霊気が伝わって来てます

挿して3日経過した時点で大きな花瓶二つの周りには寿命を迎えてしまった金魚草の花々が

 

床一面に赤と青紫に花が万華鏡みたいに散らかってました 掃除です 参りました

駄目ですね供花にはあの花は

アストロメリアは蕾のうちに挿すのをお勧めします 

 

タチアオイ これは中々いいです

 

 

低い高さのだけ切って挿してあげました

次々に咲いて長持ちします

もっと長持ちさせるには、切り口を水切りではなく普通に斜めカットして切り口をバーナーで真っ黒に炭化するまで焼きます

炭は水の吸収が速いので植物を長持ちさせる効果は大きいです

勿論焼いた後はすぐに冷水で冷やしてあげなければいけないですが

 

他の生け花なんかも焼いた方が持ちますね

 

 

この真ん中の紫色イボイボ状の花 

学名はリアトリス 由美子がブロック花壇一面に育て上げた花で私もこれが好きです

多年草でどんどん増えて綺麗です

試しに挿したらお父さんアリガトねって聞こえて来ました

 

 

 

由美子に逢いたいです

修繕と言っても形が崩れた訳ではありません

墓石の彫文字の塗料が経年で薄く消え去っているのです

あれでは親に申し訳ないのでアクリル製シリコン塗料で丁寧に塗り直ししました

家紋も完璧になって我乍ら嬉しい気分です

 

由美子も喜んでくれてると思う おとうさん器用だからいいよねぇとか言ってると思います

でも父母はどう思っているか 

多分今まで放置で由美子に不幸があったからと言って急に墓廻りが綺麗になったのは喜んでいいのか怒っていいのか

 

綺麗になったんだから喜んで欲しい

 

 

夕方花の点検しました

千日紅ストロベリーフィールドが元気いっぱいです

金魚草も

どっちも由美子が丹精込めて毎年育ててました

 

 

金魚草って可愛いですよね いいなぁ

 

たまにパパ呼ばわりされそこ気を付けてよね等と忠告される事が割とありました

素直な面もあって「はい」と返事をすると、いい返事!いい子いい子とか言ってた事が

何されても絶対怒ったりなんかしなかった私です

頭が上がらなかった面が多かったです

 

それだけ妻は偉大でした

 

 

妻が私の元から遠ざかって早5か月目に入ろうとしてます

確か3月にジフィーセブンに撒いたトルコギキョウですが漸く葉らしき形態が形成されつつあります

2カ月は最低でも時間が掛かると種屋に聞いてましたがそれ以上です

 

 

ステン受け皿の水を交換し、尚且つ薄い液肥も入れてやりました

まだまだこれでは植え付けは不可能です

やってたら向かいの御夫婦が見に来ました

旦那さんマメですよねぇ それに何処観たって綺麗だし祖母ちゃんもあの人すごいよねと言ってたそうです

 

由美子に代わって受け継いでやっているだけです 遺志は受け継ぐもの

このジフィーから根が張り出てきたら植え付け可能ですからそれまでもう少し待ってねと御夫婦に言い伝えた

こんなに植える場所がありませんからお裾分けです

 

地植えがいいかねと旦那さんが言ってますが植え方が判るかどうか

奥さんは私にやって欲しいと願っています いいですけどね

 

切り戻し最中の花です

 

 

次の新芽の出る上で切る 一節切り落とす感じです

寄せ植えなので定期液肥も必要でしょう

 

 

此方も切り戻し最中です

 

 

グングン育ってくれています

妻の笑顔が伝わって来ます

 

多年草の桔梗が開花してます

早いですね もう開花してくれました

 

妻も私もどちらかと言えば夏に相応しい青系の花が大好きです

後は寄生する虫、病気にだけ注意ですね

二つ買ってみたのでこれから大きく育てたいと思います

 

 

土に還る

 

前から気になっていたお墓の骨壺

骨壺は素焼きではありませんので当然数年経過すれば結露に見舞われてしまいます

火責め水責めなんて可哀想で見過ごせないです

親も一緒に納骨袋へ移し替えをしてあげる事に決めました

三体個別にです

土に還る等と世間では言われているらしいですが、まず土に還ってしまうなどありません

私にとってやってあげれる事はすべてやろうと考えてます

それが供養ではないでしょうか

 

墓石店にその旨伝え申し込みましたら電話口の社員さんが

7月7日ですか これも奥様への御供養に成ると思いますよと言ってました

 

七夕 私が牽牛星で由美子が織女星なんでしょう 

手を取り合って抱き合いたいです

 

 

やってあげるね由美子 もう少しだけ待ってて