「二度はゆけぬ町の地図」 角川書店

 「暗渠の宿、けがれなき酒のへど」がよかったので、読んでみました。
 貧る(ひんる)の沼、春は青いバスに乗って、潰走、腋臭風呂。

 主人公は、ほとんど共通で、港湾労働など稼いで一日一日を生活している。酒屋のアルバイトで稼ぎ、前借をしたりして信用を失う青年の話、あるいは、喧嘩して留置場に入れられる青年の話、人の良さそうな大家さんが、滞納する主人公に対して変貌して罵倒される話や、腋臭の臭い男に、風呂屋で煙草をふかしていると煙たがられる話等、読みやすいが、前作に比べると、新鮮感はなかったかな。



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