池袋にある天狼院書店さんで開催された、作家の深町秋生さんのイベントに参加してきました。

 

深町さんが作家を目指した動機、

プロ作家デビューまでのプロセス、

これから作家を目指す人たちへのアドバイスなど、

かなり充実した内容。

 

他の書店が開催するイベントとくらべ質疑応答コーナーの時間がたっぷりあり、参加者たちの質問もかなりハイレベルで、それらに対する深町さんの回答も的確かつ丁寧。

私も質問させてもらいました。

「どうすれば、作品内における犯罪組織の内情をあれほどリアリティを感じさせるように描き、なおかつストーリー展開に巧みに絡ませることができるんですか?」みたいなことを。

深町さんの回答は……

 

「私が、犯罪に手を染めていたからです」

 

他の参加者の方々はすぐに爆笑しましたが、私は笑いだすのにワンテンポ遅れをとってしまいました。

「本当にそうかもしれない……」と思ってしまったから。

というのは、深町さんの『ショットガン・ロード』の文庫版を今読んでまして、犯罪組織の内部事情がやたらとリアル。

 

 

 

 

「経験者でないと、こんなこと分からないだろ」と思わずにいられません。

が、「というのは冗談で」につづく深町さんの回答に納得。

 

著書にサインをいただく際はツイッターでお世話になっているお礼を述べる機会にも恵まれ、さらには丁寧に対応していただき、ますますファンになりました。

 

イベント会場で『探偵は女手ひとつ』の文庫版も買いましたが、サインは昨年購入した『インジョーカー』のハードカバーにしてもらいました。

 

 

 

『インジョーカー』のレビューをずっと書こうと思っていたのですが、時間をとれないまま今日に至ってしまい……

アジア諸国からの留学生たちが労働力を搾取される現状に対し深町さんがいだいている怒りが、ヒロイン・八神瑛子の活躍を通じて伝わる、社会派ハードボイルド警察小説の傑作です。