偉大な元卓球選手、荻村伊智朗さんが成し遂げた偉業のひとつは、朝鮮民主主義人民共和国と韓国との統一コリアチームを世界選手権に参加させたことだと思ってます。
北朝鮮と韓国選手たちとが出会い、試合での奮闘を通し絆を結び、別れるまでの日々を描いたのが、映画『ハナ~46日間の奇跡』。
私が一番好きな映画のひとつは『JSA』ですが、『ハナ~』は『JSA』のスポーツ版であり、女性版であり、登場人物が死なないという点ではハッピーエンド版とも言えるかも。
試合のシーンは迫力があり、実話を基にしているため結果がわかっているにもかかわらず、手に汗握らずにいられません。
軍事ミステリーの『JSA』と違いスポーツ物でありながら、南北分断の問題をストーリーに取り入れる手法はかなり巧み。
もしかしたら、66年にイングランドで開催されたFIFAワールドカップで起きた出来事をヒントにしたのかも。
イタリアを破りベスト8入りした北朝鮮の選手団に、何者かが女性たちをコンタクトさせ、二人の選手をヨーロッパに亡命させることに成功(対ポルトガル戦の前夜、北朝鮮選手団の宿泊所に何者かが女性たちを送り込んだという話も聞いたことがありますが、その結果として亡命につながったのかも)。
『ハナ~』では選手の亡命を警戒した北朝鮮当局がチームを解消させようとしますが、事実とは違う脚色かもしれません。
それでも、チーム解消の危機を乗り越えるくだりは、ある意味では試合のシーン以上にスリリング。
もったいなかったのは、ライバルである中国チームの選手たちとコーチ、さらにはテレビ解説者を悪役っぽく描写してしまい、それ以外の部分での完成度の高さに水を差してしまったこと。
事実を基にしたスポーツ映画は多いですが、ライバル選手を悪役に描かない作品は意外と少ないかも。
テーマと作品全体の完成度が高い『シンデレラマン』でさえ、クライマックスでは対戦相手である世界チャンピオンを悪役として脚色してしまった。
その手の脚色をしなかった作品として思いつくのは、『力道山』、『チャンピオン』、『ラッシュ/プライドと友情』など。
それに関連した脱線ですが、最近、『イップ・マン 序章』と『イップ・マン 葉問』を観て、同じことを考えました。
日本軍兵士やイギリス人ボクサーが悪役として登場しますが、特に後者の悪役ぶりがひどすぎかも。主人公がボクサーを倒した後、かなり素晴らしいスピーチをリング上でしますが、特定民族を悪役にしてしまった時点で作品世界に集中できなくなりました。
『ハナ~』に話を戻すと、統一コリアチーム実現までの険しい道のりを荻村伊智朗さんが邁進し、さらには統一コリアチームの旗を自らデザインしたくだりまで詳細に書かれている『ピンポンさん』というノンフィクション、かなりおススメです。
北朝鮮と韓国選手たちとが出会い、試合での奮闘を通し絆を結び、別れるまでの日々を描いたのが、映画『ハナ~46日間の奇跡』。
私が一番好きな映画のひとつは『JSA』ですが、『ハナ~』は『JSA』のスポーツ版であり、女性版であり、登場人物が死なないという点ではハッピーエンド版とも言えるかも。
試合のシーンは迫力があり、実話を基にしているため結果がわかっているにもかかわらず、手に汗握らずにいられません。
軍事ミステリーの『JSA』と違いスポーツ物でありながら、南北分断の問題をストーリーに取り入れる手法はかなり巧み。
もしかしたら、66年にイングランドで開催されたFIFAワールドカップで起きた出来事をヒントにしたのかも。
イタリアを破りベスト8入りした北朝鮮の選手団に、何者かが女性たちをコンタクトさせ、二人の選手をヨーロッパに亡命させることに成功(対ポルトガル戦の前夜、北朝鮮選手団の宿泊所に何者かが女性たちを送り込んだという話も聞いたことがありますが、その結果として亡命につながったのかも)。
『ハナ~』では選手の亡命を警戒した北朝鮮当局がチームを解消させようとしますが、事実とは違う脚色かもしれません。
それでも、チーム解消の危機を乗り越えるくだりは、ある意味では試合のシーン以上にスリリング。
もったいなかったのは、ライバルである中国チームの選手たちとコーチ、さらにはテレビ解説者を悪役っぽく描写してしまい、それ以外の部分での完成度の高さに水を差してしまったこと。
事実を基にしたスポーツ映画は多いですが、ライバル選手を悪役に描かない作品は意外と少ないかも。
テーマと作品全体の完成度が高い『シンデレラマン』でさえ、クライマックスでは対戦相手である世界チャンピオンを悪役として脚色してしまった。
その手の脚色をしなかった作品として思いつくのは、『力道山』、『チャンピオン』、『ラッシュ/プライドと友情』など。
それに関連した脱線ですが、最近、『イップ・マン 序章』と『イップ・マン 葉問』を観て、同じことを考えました。
日本軍兵士やイギリス人ボクサーが悪役として登場しますが、特に後者の悪役ぶりがひどすぎかも。主人公がボクサーを倒した後、かなり素晴らしいスピーチをリング上でしますが、特定民族を悪役にしてしまった時点で作品世界に集中できなくなりました。
『ハナ~』に話を戻すと、統一コリアチーム実現までの険しい道のりを荻村伊智朗さんが邁進し、さらには統一コリアチームの旗を自らデザインしたくだりまで詳細に書かれている『ピンポンさん』というノンフィクション、かなりおススメです。