NINJA GAIDEN 3: Razor's Edge(2) | 空の上の雲

NINJA GAIDEN 3: Razor's Edge(2)

4月で一番の期待作(というか他にないだけ)「NINJA GAIDEN 3: Razor's Edge」を購入しプレイしたのでレビューをチラリ。

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なお、今回はいままでに無く直撮りがうまくいかなかったため(いつも?)、相当な糞画像なのでご注意ください。ずびばぜん。
糞にもかかわらず画像多めなので折りたたみ。



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例によって買ったのはXbox360版。オリジナルの「NINJA GAIDEN 3」が相当なアレだったため、店舗側でかなり入荷を絞ったせいか数が少ない模様。最初行ったお店で売り切れだったのでちょっと焦ったが、なんとか初回特典付を購入できた。

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左はマルチプレイに必要な「オンラインパス」で、右が初回特典の各キャラの追加コスチュームパックとなっている。
てか今回女性陣がえらく多いのね。あやね以外あんまり分からないけどキャラが多いのはいいことだ。

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ゲームメニューはこんな感じ。「Shadows of the World」はマルチプレイモード。「Ninja Cinema」はリプレイモード。「Ninja Records」で世界中のランキングを見ることができる。とりあえずストーリーモードから。

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当然主人公は我らがヒーロー「リュウ・ハヤブサ」。過酷な状況下でも決して弱音を吐かない、忍者界の絶対的エースである(謎の紹介)。
声優は変わらず堀秀行氏。独特の技のかけ声「トァーッ!」などはやっぱりこの方じゃないとね!

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ほんとは本作の醍醐味である戦闘シーンを掲載したいのだけど、直撮りではとてもじゃないがあのハイスピードバトルは撮影できなかったので泣く泣く棒立ちのカット。
戦闘に関してはこれまでのシリーズ同様なのだが、とにかく「難しい」。この一言に尽きるだろう。

敵の攻撃・移動速度は凄まじい速さで、距離を取ろうにも後ろをピッタリと追いかけてくる。
さらに近くで防御を固めていると投げを狙ってきたり、連続攻撃でガードブレイクまでしてくる始末。
かつ難易度ノーマルとは思えないダメージ量で、攻撃によっては2~3発くらうだけでゲームオーバーとなってしまう。
これらの敵が常に5~10人以上で、ハヤブサだけを狙ってくると言えばその難しさは容易に想像できるだろう。

本作では、これまでのシリーズとは若干異なるシステムを採用しているため、より一層難易度が上がっている感じがする。
1・2と比べて大きな変更点としては、

・回復アイテムが存在しない
・ダメージ最大値を削る攻撃がある(食らえば食らうほどHPが少なくなる)
・ハヤブサの行動後のスキ(硬直)が増えた
・忍術がゲージを溜めないと発動できない
・エッセンス削除により絶技発動に時間がかかる
・敵が攻撃食らい中でもガード&回避を行う

などなど。読んだだけでこりゃキツイと思われるだろうが、正直キツイ。
事実ノーマルでかなりの難易度で、初めてこのシリーズをプレイする方はあまりの難易度に絶句することだろう。

今作初登場のアクションとしては「断骨」がある。これは、敵がたまに放ってくる赤いオーラを伴った攻撃時に、避けて強攻撃を行うことで発動できるいわゆる「カウンター技」で、敵を一撃で倒すことができるのだ。さらに、成功するとハヤブサの体力も回復(ほんのちょっぴり)もし、使用武器のレベルが高いと連続で最大4回まで断骨を続けられるので、本作ではかなり重要なテクニックとなっている。
とはいえ、初見で敵のオーラ攻撃を見分けるのは非常に困難で敷居が高いのは事実。また、敵によってはある程度ダメージを与えないとオーラ攻撃をしてこないなど一筋縄ではいかないのだ。

ただ、この断骨システムは非常に爽快で、狙ってできるようになるとこのゲームの面白さが一段階上がると思う。
狙うコツとして、敵はオーラ攻撃の際に決まったセリフを「必ず」言うので、このセリフが聞こえたら「回避→強攻撃(連打)」すると個人的には成功しやすいと思う。

また、2より登場の「滅却」システムも健在。これは欠損した敵にとどめを刺せる技なのだが、これがまた本作の「断骨」と非常に相性が良い。なぜなら、欠損した敵は高確率でオーラ攻撃を行ってくるため、絶好の断骨始動チャンスとなるのだ。
これまでのシリーズはどちらかというと絶技、イズナ落としをひたすら狙っていくスタイルだったのだが、3では敵の回避能力がかなり高く、イズナ落としまでに抜けられてしまうことが多くなった。このため、本作では断骨を狙っていくのが最も効率よく敵を減らしていけ、結果的に楽に進むことができると思う。断骨ゲーと言われる由縁だ。

書き方がこれだと悪意が感じられるかもだが、断骨自体は非常に良いシステムだと思う。
難しいテクニックなんだけれど、苦労して習得した暁には戦闘を劇的に有利にしてくれ、かつ爽快感も向上するという分かりやすいメリットを備えた「ゲームらしいシステム」で個人的にはかなり好き。

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ニンジャガで戦闘の話をしだすと終わらないので次へ。
戦闘中で得られたカルマを消費して武器レベル(技の習得)や忍術、スキル、コスチュームなどをアンロックできる。
これはゲーム中いつでも利用できるのがいい。覚えて損なものは無いのでガンガン使って行った方がいいと思う。
ただし、「体力上限アップ」だけは取らない方がいいかも。これはアンロックするとその場で体力が全回復するため、いざという時の回復アイテムとして非常に重宝するのだ。最大で5つまで覚えられるので、実質5回体力回復ができるということになる。
高難易度に挑むときはギリギリまで取っておくのが基本となるだろう。

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収集要素でお馴染みの「スカラベ」。本作では、取った個数によって武器やスキルがアンロックされていく仕様となったので、見逃さず回収していきたいところ。そんなにイヤらしい場所にあるわけでもないので注意していれば比較的見つけやすい。。。かも?
ちなみに難易度毎に色が違う模様(ハード→白銀)。意味があるのかは不明。

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武器は「龍剣・猛禽爪・エクリプスサイス・鎖鎌・迅嵐丸&邪神剣(二刀)・無想新月棍」の6種。2の10種から幾分か減ったがまぁ許容範囲だろうか。個人的に好きだったトンファーとフレイルが両方共無くなったのは寂しいが。。。

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1つの武器毎にかなりの数の技が設定されており、これらの中から使える技を探し出すのも大変だけど楽しい要素のひとつ。
技によっては、欠損確率が非常に高いなどがあったりと色々試すのが楽しいのだ。
全ての武器を使わないとクリアできない!ってワケじゃないので、自分の気に入った武器だけで攻略していくのもまた楽しいもの。
十字キーの下を押せばいつでも技コマンドが見られるのは改良点。ちなみに武器は上キーで常時変更可。

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こちらも恒例の「殲滅戦」。各地に散らばった水晶ドクロにアクセスすると、ひたすら敵を倒すミッションに挑戦できる。
本作の性質上殲滅戦も相当な難易度のため、初回でクリアというワケには中々いかないだろう。

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今作唯一の安らぎ要素「隼」くん。彼に話しかけるとセーブと体力の回復を行ってくれるありがたい存在。
削られた体力の最大値も復活させてくれるので非常に助かるのだ。もう連れて歩こうよ。

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ハヤブサ「うおぉぉお!静まれ!オレの右腕よ!」
敵「中二病乙」
ストーリーはいたって平凡。まぁこのシリーズにストーリーを過剰に期待している人もあまりいないとは思うけれど。

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忍という道にストイックで寡黙だったハヤブサだが、本作では妙にフレンドリーでちょっと違和感。
顔見せまくりで子どもに「パパになって!」と言われまんざらそうでも無かったりと、甘い!甘いよブサさん!

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「Razor's Edge」ではあやねを使って進むステージが新たに追加されている。
キャラは違えど基本的に操作感は同じなので気分転換に丁度いい。
攻撃スピードが速く、割り込まれ難いあやねの方がハヤブサより強いよーな気がしないでもないけど・・・。

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あやねにもちゃんとスキルアンロックシステムが導入されている。武器は一種類だけだが技の種類が豊富なようだ。
尚、クリアした難易度ならばタイトルの「Chapter Challenge」で全ステージを他のキャラ(あやね・紅葉・かすみ)でプレイできるようになるのでそちらでじっくり遊ぶのもいいだろう。


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おまけでマルチプレイモード「Shadows of the World」をちょっと紹介。
大きく2種類あり、最大8人での戦闘が楽しめる「Clan Battle」と2人COOPが可能な「Ninja Traials」がある。
今回プレイしたのは「Ninja Traials」。要は殲滅戦を1人ないし2人で協力してクリアしていくモード。

このモード専用のキャラクターを作り、クリアしながらカルマを溜め、様々なカスタマイズを施してキャラを育てていくのが主な楽しみ方。
本当はCOOPで遊びたかったのだが、いかんせん人が全くおらず(ストーリーモードやってるのかな)ソロでのみプレイしたが、まぁ本編と特に変わった部分もなくひたすら戦闘を楽しめるモードといった印象。ぶっちゃけソロでやるなら本編やった方がマシだと思う。
ただ、このゲームは難易度が非常に高い分、2人COOPの共闘感も他ゲーム以上に感じられそうなので、機会があれば是非COOPをプレイしてみたいと思う。

好きなタイトルなだけに駄文を長々と書いてしまったが、正直なところ、難易度ノーマルでも非常に難しいため、万人には勧め難いタイトルとなっている本作。一応オートガードが搭載されたアマチュアモードもあるのだが、本シリーズの本当の楽しさはアマチュアモードでは分かってもらえないと思うので、アマチュアモードありきでのプレイもオススメしにくい。

ボス戦ではまず初見突破は不可能なレベルで、敵の行動を見切り、ひたすら猛攻を耐えぬきつつわずかなスキを見つけて必要最小限の攻撃のみあて続ける。そこに至るまでには数十回のリトライがあったのは言うまでも無く。こんなストイックな攻防を求められるゲームというのも今時珍しく貴重な作品だろう。

ただ、プレイすればするほど自身の上達が目に見えて分かり、それがいつしか快感になっていくのもまたこの作品の大きな魅力でもある。
最初は雑魚相手に手も足も出ず文字通りフルボッコにされる。そこにくじけずに頑張れる、もしくは腕に自信のあるアクションゲームが得意だと言う方には、是非この作品をプレイしてみて欲しいと思う。