こんばんわ、隆和メンテナンスです。我々が仕事上使用する検査機器
は状態や調査の内容によって様々です
○内視鏡
○超音波肉厚計
○X線透過撮影装置
など・・・・
数種類がございます。
そんな中でも内視鏡についての文章を載せておきました
お暇な時にでも御覧下さいね
作業員の中にもファイバースコープとCCDカメラの区別がわからない人がいます
今一度、スタッフも確認お願いします。
排水管に適用される内視鏡にはグラスファイバーを用いたファイバースコープと
CCD(超小型カラーTVカメラ)を用いたCCDスコープがあります。
ファイバースコープは、給水管等細管など各種配管の内面観察に多用されて
きました。有効長や視野角に難点がありましたが、現在では広角(100°)
6m長の物まで開発され適用性が広がっています。
スコープの先端からライトが照射され、その観察対象を、レンズ・グラスファイバー
束を通して目視又は撮影・映像化する装置で、その先端は操作部の操作により
2又は4方向に湾曲する事が出来ます。
ファイバーを排水口などから排水管内に侵入し操作部の接眼レンズで観察しながら
侵入を進め、任意の部位を観察する。
また、回転ミラーアダプターを装着する事により、側視も出来ます。
ファイバースコープは内部に数千~数万本に及ぶ光学繊維(オプティカル・ファイバー)
を規則正しく配列して束ね、外皮は、樹脂チューブとそれを支える金属のフレーム
から成り立っています。
ここでファイバースコープの利点、欠点を御紹介致します。
ファイバースコープの利点
1 先を曲げる事が出来るので、管内面の死角が少ない
2細い配管(15㎜~50㎜)に適しています
3先端の光学アダプターを交換する事によって、直視や側視などの切り替えが可能
ファイバースコープの欠点
1繊維である為に、ケーブル有効長(6mが限界)が短い
2光量が限定されている為、75㎜以上の配管径では暗く、画像が不明瞭になる
3繊維が切断された場合は、画像に黒色の点になったように見える
以上がファイバースコープの主な特徴です。
次にCCDスコープですが、超小型TVカメラと言いますが、統一名称ではないのです
CCDスコープを用いた物は、様々な名称で呼ばれていて、現在、統一名称がないそうです。
CCDスコープは、ファイバースコープよりも遅れて登場した装置でありますが、
TVカメラによる撮影の為、高画質で、有効長が長い(100m)のもあります
CCDスコープは照明に白色LED(発光ダイオード)が用いられ、電源は充電式の物も
多く、作業性に優れています。
CCDスコープは、画像を数十万個もの画素で捉え、電気信号に変えて電気ケーブル
で、テレビモニター等に送り込むものもある。最近では埋設の配管経路を探査する
機器もあるのですよ。
ここでファイバースコープ同様、CCDカメラの利点と欠点を御紹介します
CCDカメラの利点
1ケーブル有効長が長い(100mでも可能)
2カメラ本体がファイバースコープより安価である
3記録が容易で、長時間録画が可能である
4広角レンズで視野が広い
5画像が鮮明である
6耐水性に優れている
CCDカメラの欠点
1カメラヘッドが曲がらない(もちろん曲がる物ももありますが高額です)
2太い管径(約40㎜以上)しか入らない
内視鏡を用いた調査作業について
排水管の調査を行う場合は、CCDスコープを使っての作業が圧倒的に多いのです
給水管等の細い管径の場合はファイバースコープを使う事が多く、光源はキセノン
等で多くの電気を使う為、100Vの電源が必要になります。
CCDスコープの光源には小電力LEDが用いられており、光量が多く、太い管を見る
場合に優れています。充電式の電源の物や使い勝手が良い製品が登場しています。
最近は、建築物の各種診断が充実されつつありますが、排水管の診断もそれに
含まれ、専門機器を使っての調査・作業(工事)が増えてきております。
作業報告書においても、配管の内部状態が一目で分かるように、内視鏡による
証拠写真を添付した物が一般的になってきております。
距離ごとの静止画を何枚か貼り付けて、配管の汚れ具合、清掃後の状況を
1枚の報告書で説明出来るようにしたりします
当部署でも排水管カメラを使用する機会がとても多いですね
清掃前、清掃後はもちろん
詰まりを除去する作業の時にも調査で使用し、現在の排水管内部が
どうなっているかで、使用器具を決定したりします
人間だけでは完璧な事は出来ません
こんな素晴らしい技術や機器を使用出来る現在に感謝です
私達、メンテナンス部の活躍の場を広げてくれていますし
不可能な物まで可能にします
このカメラはとても高額です
大切にしましょう。
以上、隆和メンテナンス
勉強会でした
