奇跡~前編~ より続きでございます


8月2日

午前7時‥母の入院している病院へと向かいます。
それから、京大病院へ
午前9時に検査、10時に診察予定です

車椅子から自家用車に母を乗せるのが
こんなにも大変だったなんて
ワンボックスタイプの車なので乗り込むステップが少々高めです‥
自分で少しも身体を動かす事が出来ない母を
主人と私と二人係で必死になって何とか車内へと

病院へ着いてからは
処置室などのベッドをお借りしながら時々身体を
休ませながら何とか検査も無事に受けられる事が出来ました。


8月8日(月)

先日のCT.MRIなどの検査の結果、他の身体の部位へのガンの転移や
手術が困難なほどの異常疾患も見られないという事で

残る検査の PET-CT検査のため入院してそれでも異常が無かった場合
そのまま手術へ
という事でとり合えず入院となりました。

PET, PET-CTの検査で異常があれば1週間で退院…
無ければそのまま手術をして1ヶ月の入院予定です。


8月15日
京都 五山送り火前日‥
手術の予定日が決定しました

そうなんです!!
他に異常が無かったんです
これが最初の奇跡の始まりでした!



8月22日(月)

いよいよ手術の当日がやって来ました。
でも
まだまだ、心配な出来事はたくさんあります。

実際に開腹後、画像では検討が付かないほど
腫瘍が手のつけられない状態があるそうです。
そうなれば摘出不可能…

手術が例え上手くいっても
術後に起こる可能性が高い、脳梗塞や心筋梗塞などの心配…

母も私達も覚悟の上での手術…
後は、もう
天にお任せするしかない
『どうか奇跡を!』と願うしかありません

予定では、6~8時間程かかる手術になります‥

母の目にも
私たちの目にも涙がじんわりと滲んでいました。

それから
10時間後、やっと手術が終わり
先生から、手術の経緯などの説明のため
私達は、病院内の会議室に案内されました。

先ず
先生からの第一声…
『肝臓がん全摘出、成功いたしました!』
もぉ~信じられない程の喜びに
身体がぶるぶる震えてきそうで
心を落ち着かせるのに大変でした

私たちの目の前に
何やら大きな物体が入っていそうなビニール袋がありました。

先生‥
『肝臓の2/3を摘出しました。腫瘍と一体になって大きく肥大した肝臓癌です』

それは
5kgもある大きな大きな塊…こんなのがお母さんのお腹に…
転移性の進行がんでこれほど大きな物は
先生も初めて見たそうです!
こんなに大きなガンが‥
しかも一度は
手術不可能と言われていた末期がんだったのに!!

“奇跡だ”
正に奇跡としか言えません

先生!!本当に本当にありがとうございました


8月23日(火)

母は、ICUから個室へ移っていて
意識もはっきりと戻っておりました。

人工呼吸器を外して間もないせいか
声は、殆ど出なかったのですが気分は良さ気に見えました。

『お母さん、本当によく頑張ったね‥
もう、ガンは無いねんで!
全部取って貰ったんやで!』

私も母も涙が止まりません…

母は何度も私に
『ありがとう!ありがとう!…』とかすれた小さな声で言ってくれました。


9月9日

母が入院してからほぼ毎日
往復で約4時間くらいかかる京大病院へと通う日々が
やっと終わる日がやって来ました

術後の回復も順調で
心配されていました、脳梗塞や心筋梗塞その他の後遺症も無く
本当に順調すぎるくらいに
この日を迎える事ができました。

それに
歩行器を使って数十メートル程ですが歩けるようにもなりました

入院当初からは
見違えるほどの元気で退院です

そして
リハビリ目的で以前に入院していた病院へと転院致しました


9月15日(木)

バルーンがとうとう外れました
介助は必要ですがポータブルトイレでトイレが
出来るようになりました~

退院も後、1ヶ月ほどで出来る予定だと
先生からも告げられました


奇跡が本当にありました
未だに夢かと思う程の大きな奇跡

お世話になった全ての先生や看護士さん
ヘルパーの皆さんに感謝致します
頑張ってくれた母に感謝致します
協力してくれた家族へ感謝致します
応援してくれたお友達の皆さんに感謝致します



母に
明日をありがとうございました