我が子の死 我が子の死、これほどつらいものはない。かつて龍さんは、傷は癒されるものではなく、傷から暴力的に自由になるものだと言っていた。そこから暴力的に自由になったのが、“コインロッカーベイビーズ”のキクでありハシでありアネモネだろう。冷泉彰彦さんが言うところの“究極の不幸探しの旅”に出ることなく、俺はどうしたらそこから自由になれるだろう。近藤篤さんの写真や文を眺めながら、落ち着いていこうと思う。