松井秀喜に、ヤンキーススタジアムにおいて、昨年のワールドシリーズのチャンピオングリングが贈呈された。既にヤンキースの一員ではないので、松井は贈呈されて、すぐにエンゼルス側に戻ろうとしたが、ヤンキースのメンバーは、松井のところに駆け寄って、ハイタッチしたり抱き合ったりした。ヤンキースファンも拍手を送った。感動的とはこういうことを言うのではないだろうか。ヤンキースのメンバーなりスタッフ、そしてファンが松井に感謝しているということに嘘偽りは全くなかった。
 その試合は、ノーヒットで、2日後にきっちりホームランを打つというのも、なんとなく“スーパースター然”していない松井らしい人間味が出ていたと思う。