
そんな中、遠征試合に行ってきました。
さすがに子どもたちも少しバテ気味

いや~、それにしてもやっぱり野球は
青空と燦々とした太陽の元でやるの
が最高

そこで、今日は遠征先の写メをアップ
します。
岩手はただいま桜が咲き乱れる花見
シーズンの真っただ中

ということで、すでに桜が終わった地域
のみなさんへ
遠征先の小学校グラウンドの桜
そしてこれも

小さく中央に写っているのは近くの
自販機で買ったジュース。
本当はお茶が欲しかったんだけど、
全て売り切れ
仕方なく買ったジュースを放置して
いる絵です
ジュースには何の罪もないんです
けどね
ポツンと置かれたジュースに少し
哀愁を感じてしまいました
さて、それでは本題に入ります。
今日のタイトルである
「ボクはダメな子・・・」
これは、以前自分のチームに所属して
いた子がチームを辞める前に、野球
ノートに書いていた言葉です。
その子(Hくんとします)は、小学5年生
の5月にうちのチームに入ってきた子
でした。
自分の地域では、だいたい3~4年生
くらいから野球を始める子が多い中、
若干遅めに始めた子。
確かに、野球の実力としては必ずしも
ある方ではありませんでした。
けれども、野球が好きだということが
すごく伝わってくるような子
そのHくんは、比較的人懐っこい子で、
思ったことや感じたこと、野球以外で
あった出来事も話してくれました
練習ノートにも、○○周家の周りを走
ったとか、△△回素振りしたとかたくさ
ん書いて提出してくれていました。
でも結局試合に出てもなかなか結果
が出せず、5年生のシーズンを終え
たHくん。
でも、少しずつ力がついてきている
ことを自分も感じてました。
それまで捕れなかった打球を捕れる
ようになっていましたし、振りも少しず
つ良くなっていたんです。
Hくん
”コーチ、ボク結局今シーズンはヒット
打てなかった・・・”
自分
”でもHは以前より確実に上手くなって
いるとコーチも思ってる”
”だから来シーズンは絶対打てる”
”コーチは、Hのこと信じてるからな”
こんなやり取りをした記憶があります。
そして、年が明けた2月のある日。
その日は、チームの総会兼懇親会が
子どもたちも父兄も全員参加で行わ
れていました。
そんな時、そのHくんの父親に呼ばれ
たんです。
Hくんが自分に話をしたいというから
聞いてやってほしいと・・・。
なんだろうと思いながら、部屋の外で
待っているHくんの元へ・・・。
Hくんは嗚咽を漏らしながら泣いてい
ました。
自分
”H、どうした”
H
”ボク、来月野球辞める・・・”
自分
”えっ、どうして”
”あんなに野球好きだったのに”
”そして、上手くなってきてるのに”
”もう、来月末には土の上で野球
できるんだよ”
”コーチは、Hのヒット打つところ
見たいよ・・・”
Hくん
”ボク・・・”
”ボクはもう頑張れない・・・”
自分
”頑張れないって・・・
結局、そのときは自分もよく分から
ないまま、物別れになってしまった
わけです。
そして、その後Hくんの父親から
こんな話を聞いたんです。
これは全て私の責任ですと・・・。
その父親は高校の陸上部を指導
している方でした。
だからスポーツマンだけに自分の
子どもにも相当厳しいことを言っ
ていたようです。
練習が足りないんだよ
もっと練習しなさい
そんな怠けているからお前はダメ
なんだよ
こんなニュアンスのことを言って
いたようです。
思い当たるところがありました。
Hくんが書いてくる野球ノートに、
”ボクは練習怠けてしまう・・・”
”ボクはこんなこともできない・・・”
”ボクはダメな子だ・・・”
こんなことが書いてあったんです。
結局は親が子を思うあまりに言って
いた言葉が、子どもを追い詰めてし
まっていたということなのです。
その父親は、スポーツマンらしく礼儀
正しい人。
決してタチの悪そうな人ではありま
せん。
しかし、子ども目線まで降りて接する
ことができなかったのでしょう・・・。
子どもの気持ちまで汲んでやること
ができなかったのだと思います。
”あまり厳しいことを言わないでください”
”子どもには子どもの目線やレベルがあります”
”子どもはやらないのではなく、できないんです”
”できないからこそ、できるように親がサポートすべきなんです”
こんな話をした記憶があります。
その父親も十分自覚し、何らかの
気づきは既に持っていたようです。
でも、もうHくんの心を野球に戻す
ことはできませんでした。
Hくんは6年生のシーズンが始まる
直前の3月にチームを離れていき
ました・・・。
そして自分が始めた野球ノートが絡
んでいたということもあり、監督から
は”辞めたのはお前のせいだ”と未
だに思われているようです
まあ、別に思われても一向に構い
ませんが
確かに、練習ノートなるものがなけ
れば、その父親ももしかしたらそれ
ほど子どもをあおることもなかった
かも知れません。
自分もふっとそんなことを考えてし
まうことがあります・・・。
練習ノートは、子どもたちのやる気
を引き出すための一つの方法だった
のですが・・・・
自分の趣旨の伝え方が不十分だった
こともあるかも知れません。
また、子どもも親も、それぞれ捉え方