- 駒田徳広―問いただす“間違いだらけ”の打撃指導 (名手に学ぶプロフェッショナル野球論)/駒田 徳広
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駒田さんは子供たちにこんなメッセージ
を残してくれました。
「野球ばっかりしちゃダメだよ」
と・・・。
駒田さん自身、子供の頃から野球以外
の遊びをたくさんやってきたそうです。
かけっこ、木のぼり、川遊び・・・。
もちろん野球もやっていたにせよ、あく
までも遊びの中の一つという感覚で、
「○○本素振り

「××本ノック

だとかいって、歯を食いしばって野球
をやってこなかったとおっしゃってい
ました。
本当に良い意味で好きなように、適当
にやっていたそうです

同期の佐藤洋さん曰く、
「駒ちゃん(駒田さん)が言うように、
プロ野球選手の殆どは、子供の頃
から適当にやってきた人ばかりです」
「私もそうでしたから

やはり、元プロ野球選手が言うのだから
説得力があります

特に駒田さんは中学までは野球と並行
して水泳もやっていたそうです

それが土台となる基礎体力やバランス
のよい筋肉作りに役立ったともおっしゃ
っていました

また、駒田さんは同じスポーツばかりを
する弊害についても、このようにおっしゃ
っています。
あまりにも同じスポーツばかりやると、
早くからその競技体形になってしまい、
高校で伸びなくなると・・・。
要するに、早い段階でその競技に適した
筋肉の付き方になってしまうのは危険
だということです。
特に小学生の高学年は、一生でこの時期
にしか運動感覚を身に付けることができな
いといわれるゴールデンエイジです

よって、この時期はいろいろな身体の動き
や技術を身に付けるのには適しているの
だといいます。
だから駒田さんも
「子供の頃に著しく偏った競技体形」
になるリスクについて懸念されていました。
私も以前のブログで、大人が子供の
スポーツを
「競技スポーツ化」
してしまっていることへの疑問について
書いたことがありました。
歪んだ勝利至上主義からくる、子供たち
への肉体的、かつ精神的負担の強要。
これからの日本の将来を担う子供たち
への無知極まりない指導・・・。
これはある意味、犯罪に近いものがある
と私は思っています。
そういう意味では、子供たちが生まれて
初めて行うスポーツは、あくまでも
「生涯スポーツ」
の視点に立つことが必要ではないかと
思います。
即ち、そこで指導する大人は決して
焦らず、怒らず、そのスポーツの原点
である「楽しさ」を教えることなのです。
そうであれば、勝ち負けに一喜一憂
することもないでしょうし、子供たちに
無理な要求もしなくなることでしょう。
駒田さんは自分の体験と、自らの理論
に基づいて以上のような話をしていました。
この内容は駒田さんの本にも書かれて
いますので、まだの方は是非読んで
みてくださいね
その他にも参考になることがたくさん
書かれています
2011年MFTサマーキャンプにて