昨年・今年とMFTサマーキャンプで
お世話になった元東京ヤクルト投手
大川章さんYS


キャンプ初日の夕食後には、大川さん
の特別講義が行われます。

その講義の中で、大川さんは結果に
ついて叱る功罪についてお話をされ
ていました。



以前私もブログで書きましたが、
例えば空振りしたときなど、その子
に向かって大人はよくこう言います。

「よくボールを見ろ

って・・・・。


あるいは、トンネルした子に

「腰が高い

って・・・・。

これらって、結果が思わしくなかった
から、適当な理由をつけて自分の
不満をブチまけているだけですよね。


結果でしかモノを言わないと、子供
たちはプレーの判断に迷いが生じ
ます。

そして、判断が遅れるためパフォー
マンスに影響します。



例えば見送り三振をよくしてしまう子
がいたとします。

つまりバットが出てこない(振り遅れ)
ということは、打つかどうかの判断が
遅くなってしまっているということ。

なぜなら、振ったら振ったで、空振り
だと怒られるから・・・。

つまり結果を叱ることは、子供たちの
「思い切り」を奪ってしまっていること
に他ならないと・・・。

確かに怒られまいとして、プレーが
消極的になるのは目に見えています。



大川さんは子供たちの気持ちを組ん
で欲しいとおっしゃっていました。

打つのは野球の中で一番楽しいものです。

いわゆるバターボックスは楽しい場所。

子供たちの晴れ舞台です。

それを横からちゃちゃ入れて、邪魔
をしないで欲しいと・・・。



また、ピッチャーもしかり。

ピッチャーはお山の大将で、関西出身
の大川さん流に言うと

「ええカッコシイじゃないと務まらんのです」

いわゆるピッチャーって、自分の世界観
を持っている。

それでなくても、ピッチャーは緊張感の
中で、自分一人で打者に攻めていって
いる。

なのに、そこでグチャグチャ言われたら、
それだけで集中力を欠いてしまう。

つまり、そうなると相手打者と戦って
いるのではなく、ベンチと戦っている
ようなものだと・・・。



おっしゃる通りですね。

ミスをけなしたって、奮起する子などは
皆無だと思います。

そのうち、ウザくなって耳も貸さなくなる
ことでしょう。

そうなると相互の信頼関係も築くこと
などできません。

だから当然よい結果も生まれることは
ありません。



それより、子供のよいところを褒めて
良い気分にさせてあげさえすれば、
プレーにも思い切りが出てきます。

また、褒めることによって子供たちも
こちらの話に耳を傾けるようになります。

つまり相互の信頼関係が出来上がる
ということですね。

それが出来ているチームは強いです。



そういうチームの指導者は、子供たち
を信頼しているから、否定的な言葉
は発しません。

だから子供たちも元気いっぱいで、
思い切りのよいプレーをします。



自チームの子供たちが、

「元気(声)がない」

「やる気がない」

と感じる指導者は、その原因を自分
が作っていることに気づいていない
から本当に始末が悪いですえへへ…



大川さんは決して野球のエリートな
訳ではなかったからこその説得力
がありました。

キャンプに参加すればこのような
お話がいろいろと聞くことができ
ます。

次回は駒田さんのお話について
紹介してみたいと思います笑1



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