アオギリがカイオーガにあいいろのたまをかざし始めました。




ドンっという音と共に

微動だもしなかったカイオーガの身体に変化が起き始めたのです。


そして――




カイオーガ


カイオーガ



カイオーガ

カイオーガ

カイオーガがゲンシカイキしました!



それと同時にホウエン地方に雷雲が立ち込め

激しい雨と風が吹き嵐となったのです。







アオギリ「ふははははは! ついに……

ついにッ! やったぞおおおおおおおおッ!」



あいいろのたまのパワー…すごい…。




アオギリ「まだ 完全なる カイキでは ないのに このパワー……!」

世界は始まりに戻る!新たなる第一歩を歩みだす



アオギリ「これで 世界は 始まりに 戻る!

新たなる 第一歩を 歩みだすのだ!」



イズミ「なんて…… ことを……」




もしかして、そうとうヤバイ状況だよね…。


というかこんなにすごい迫力なのに完全なゲンシカイキじゃないなんてっ……。






その時ピピピという着信音がしアオギリに連絡が入りました。

相手はアクア団員のようです。




アオギリ「どうした……?

ああ…… 大雨が 降っている……

ふははっ! そりゃ そうだろうぜ! それこそが オレの――


なんだと……? 予想以上の……!?

バカな…… これで 完全に ゲンシカイキ したら――

とっ とにかく! 様子を 見ていろっ!」




アオギリの様子がおかしいようですが…?


イズミ「アオギリッ! そとで なにが 起きているの?!」





アオギリ「どういうことだ……あいいろのたまで カイオーガが 目覚める……

そして……」


ポケモンにとって理想の始まりの状態に戻るはず



アオギリ「この世界は ポケモンにとって 理想の……

始まりの 状態に 戻るはず……なんだ……!」



アオギリの思い描いていたこと…

今起きていることは予想外の展開のようです。





それを見たマツブサが口を開きました。



マツブサ「……アオギリよ カイオーガの 力を 見誤ったようだな……」



アオギリ「なんだ……と……?」




マツブサ「カイオーガの もたらす 始まり それ 即ち――」



この世界に存在するすべての生物を死に追いやる



マツブサ「この世界に 存在する 全ての生物を 死に 追いやる こと!

この先に 待っているのは 逃れることの かなわぬ 絶望……

ただ それだけ……」




超古代ポケモンのチカラを操るなぞ無謀



マツブサ「超古代ポケモンの チカラを 操るなぞ

あまりにも 無謀な 考えだったのだ……」




アオギリの理想とはかけ離れた現実。

超古代ポケモンの力は人が操れるものではなかったのです。





イズミ「……やっぱり …… ……

……とにかくっ! いちど 外に 出ましょう!」





急ぎ海底洞窟を後にします。








海底洞窟を出ると目の前に見えた光景は……


128番水道



アオギリ「これは…… ……」


イズミ「酷い……」




昼間なのに太陽の光さえ届かない厚い雲。


穏やかだったホウエンの海は

激しい雷雨と風…まるで世界の終わりかのような姿に変わっていたのです。






アオギリ「…… …… …… オレは…… ポケモンの……」


あいつが生きていける世界を造りたくて



アオギリ「あいつの……

あいつが 生きていける 世界を…… 造りたく…… て……」



イズミ「アオギリ……」



アオギリが世界を始まりに還すと謳っていたのには

なにかのポケモンが関わっているようにみえます。


そのポケモンのためを思って…

しかし起きてしまったのは真逆な世界。








マツブサ「これが…… 超古代ポケモンの 力……」

全てをはじまりに還すカイオーガのパワー



マツブサ「全てを はじまりに 還す カイオーガの パワーなのか……」





世界のバランスその全てが崩れかねぬ


マツブサ「世界の バランス その 全てが 崩れかねぬ……」

たった1匹のポケモンの力…

その力が世界のバランスを崩す。

ポケモンとは人間の想像を超える生物なのだと感ぜずにはいられない。






マツブサ「キサマ…… 我々は これから ルネシティに 向かう

おそらく カイオーガが 目指した先も ネルで あるからだ」



目覚めたカイオーガが向かったのはルネシティ。


なぜルネなのでしょうか?




ゲンシカイキするために必要なエネルギーが存在


マツブサ「ルネシティの 中心部に 位置する 目覚めのほこら の 最下層

そこには カイオーガが ゲンシカイキ するために 必要な エネルギーが 存在している

カイオーガは さらなる エネルギーを 求め そこへ 向かうはずだ」



目覚めのほこら…


あの建物の最下層にそんなエネルギーが存在してたなんて…!





マツブサ「われわれも ヤツを 追いかけ

そこで 最善を 尽くす以外に 選択肢は あるまいよ」





我々自身の責任をもって収束させるのが筋であろう



マツブサ「アオギリよ キサマら アクアだんも 来るのだ

我々の 招いた 災厄は 我々自身の 責任を もって 収束させるのが 筋であろう」



アオギリ「グ……」



自分の行動に責任を持つ、それは人として大切なことだ。

だからアオギリはこの事態を収束させる義務がある。






イズミ「……行きましょう アオギリ……!」




アオギリとイズミはルネへ向かっていきました。








マツブサ「…… …… ……

大人として まずは ひとこと わびさせて ほしい」


済まなかった



マツブサ「済まなかった」



…ぁ…えっと……


まさかそんなこと言われると思ってなかったから

なんて答えていいか言葉が出てこないよ…




マツブサ「そして 頼む 我々に 協力してくれ」



え…!?協力?



マツブサ「共に この 絶望的 脅威を 乗り越えるのだ……」



…そうですね。

世界が終わるなんて絶対嫌だから。

私に出来ることなら協力します。

わたしが協力したところで乗り越えられる保証はないですけどね…。


それでも乗り越えなくてはいけないんだ。




マツブサもルネへ向かいました。







雨酷いな…。

早くルネに行こう。





と、その時

遠くの空になにかが見えました。

ダイゴ



飛行機?とりポケモン??


その何かはこちらに近付いてきています。






ダイゴ



もしかして……!


ダイゴさん!??





ダイゴはこちらに気付くと

乗っていたとりポケモンと共に降りてきました。



ダイゴ「○○○ちゃん! 遅くなって すまない」



あぁぁ、ダイゴさん大丈夫でしたか。

ずぶ濡れですよ…。


あ、そっちこそだって?







辺りを見渡して険しい表情がダイゴを襲います。



ダイゴ「…… ……酷い

石の洞窟の 壁画に 描かれた 光景は これを あらわして いたのか……」



石の洞窟の壁画

その壁画は数年前に起きたことが描かれています。


それが今現実に起きるとは誰が思ったでしょうか。




人間もポケモンもすべてが生きていけない世界


ダイゴ「このままでは ホウエン地方……

いや 世界中が 海の底へ 沈み

人間も ポケモンも 全てが 生きていけない 世界に なる……!」



やはり…そうなんですね。






ダイゴ「この雨を 降らせている 雲は ルネの 上空を 中心に 広がっているのか……」



ルネを中心に!?


カイオーガが向かったのはルネ…

早くカイオーガを止めないとルネシティを中心に世界が崩壊してしまう





ダイゴ「○○○ちゃん ……

ボクは きみたちの ことを 頼りにしている……

……が ムリだけは するなよ 絶対だ」



はい。

無理はしません。

ダイゴさんも無理しないでくださいね。




ダイゴ「……じゃあ ひとあし先に ルネへ 向かうよ ではね」



は、はい……ってダイゴさん!?





ダイゴ




ダイゴは来た道を引き返して行きました。






…… ……あの。。



128番水道



えーー!?


ちょっとなんでみんな先に行っちゃうのっ!!



一緒に連れてってくれてもいいのにーー!


酷いよ、ダイゴさんっ!!





みんな薄情だぁぁぁぁっ。。。








ルネに向かいます!


















ポケモンORAS


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カイオーガのゲンシカイキ(不完全)すごいですねー!


思わずムービー撮影しました。

(何回もやるのめんどくさくてキレイに撮れてないけど




それにしてもダイゴさん来ただけかよ。

一緒に連れてってくれても良かったのよ!?





ダイゴ

(石に染みる雨、濡れた石の表情もいいよね☆)



とかこんな状況でも思ってたら許さん笑





アオギリ イズミ



アオギリが言っていたポケモンって何なんでしょう。


やはりジラーチですかね?


アオギリとイズミは子供の頃に

ジラーチと遭遇したことがイズミの部屋の写真から推測できます。